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〜注意〜
映画【緋色の幻影】の内容が含まれています
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｢そうですか。でも、彼らはボクの友人なんです。
友人がこんな目にあってて助けないなんてことはできないので。ねぇ、許してもらえませんか？｣
ボクは差し出したお金をおじさんの胸へと押し当てる
圧をかけて睨みながら
｢ヒッ！お、覚えてろよっ！｣
男達はお金を受け取らずドタバタとその場を去っていく
周りの人たちはそんなボクたちのやり取りを見て歓声を上げる
｢嬢ちゃんいいぞ！｣
｢かっこいいわ、素敵ね！｣
｢兄ちゃん、お礼ちゃんと言うんだぞぉ！｣
なんだか恥ずかしいなぁ
ボクは少し頬に熱を感じながら落ちている残りのお金を袋に入れて茶髪の少年に渡す
｢なんだか大変だったね。それじゃあ試験頑張ってね！｣
ボクはそう言って2人に背を向けて歩き出す
｢待ってくれ！｣
｢ん？｣
数歩歩いたところで金髪の少年に止められボクは振り返る
｢俺はクラピカという。お礼をしたい、君の名前を教えて欲しい！｣
｢ふふっ、お礼なんていらないよ。でも、そうだなぁ。もし、またどこかで会えたらその時名前を教えてあげるね！｣
彼の質問にボクはそう答えて今度は振り返ることなくその場を後にした
──────────
｢思い出してくれた？｣
｢あぁ。そうか、あの時の少女はキミだったのか。｣
まさか、またこんなところで再会できるなんて
｢あの時は本当に助かった、礼を言う。｣
｢いやいや、気にしないで。でもよかった！今こうして外にいるってことは試験、合格したんだね！｣
｢あぁ、Aのおかげだ。｣
そっか、よかった
…でも、もう１人の茶髪の少年は一緒じゃないんだ
｢なぁ、A。ずっと気になっていたことがあるのだが、なぜあの時私が試験を受けているとわかったんだ？｣
クラピカの質問にボクは首を傾げる
｢私は試験を受けているとはひと言も言っていなかった。でも、キミは確かにあの時言っていただろう？｣
────
『なんだか大変だったね。それじゃあ試験頑張ってね！』
｢そして今も、私が試験に合格したんだとわかっていた。｣
そっか、ボク話されてないのに勝手に試験って決めつけて話しちゃってたもんね
怪しまれてないかなぁ…
｢あれ、ボクの推測なの。｣
｢推測？｣
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作者名：りんご | 作成日時：2022年9月8日 4時
