【H×H】お揃いなのは髪色です【キルア】 (ページ15)

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昔に知り合っていたページ15

〜注意〜

映画【緋色の幻影】の内容が含まれています

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ボクは引っかかりがなくなり思わず大きな声を出す

｢うおっ！どうした！？｣

｢何を思い出したんだ？｣

｢クラピカ、キミはあの時の人だよね？昔、ぶつかった人の服が汚れちゃって弁償しろって怒られた時の！｣

｢服を汚した…。！！｣

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ボクはその日、普段はあまり行かない少し遠くにある小さな町に来ていた

並んでいるお店1つ1つに目を通しているとパリーンッと何かが割れる音が耳に入ってきた

少し遠くの方からだったがボクは音の方へ向かう

するとそこには金髪の少年と茶髪の少年がおじさん3人に頭を下げて謝っていた

よく見ると3人のうちの1人の服がワインで汚れている

ぶつかって汚しちゃったのかな…

土下座の体制にまでなり謝る少年2人に周りの人は子供なんだから許してやれとザワザワし始める

｢さすが兄貴、演技が上手いっスね。｣

｢兄貴だぜ？ここはまかせときゃあいいんだよ。｣

人より5感が優れているボクには聞こえたおじさん2人の小声の会話

…なるほど

ボクは少年2人を見てなんとなく今の状況を把握する

昔、ボクは母様に外出をするなら本来試験を受けなければいけないという決まりがあると言われたことがあった

それがボク達の族の決まりだと

きっと、この2人もどこかの族の人で同じように試験を受けてる途中なんだと理解する

となると、あのおじさん3人は族の上の人に頼まれ、わざとぶつかったんだ

そんなことを考えているとばらまかれてしまったお金を拾う少年2人に兄貴と呼ばれている人がひと言放った

｢お前も大変だなぁ。ポンコツのお守りはよぉ。｣

彼のその言葉によって金髪の少年が息を荒らげる

このままじゃまずいんじゃ…

ボクはとっさに彼らの元へと向かう

｢ねぇ、お兄さん達。｣

｢あぁ？なんだぁ？｣

｢こんなに謝ってるのに許してあげないなんて随分と器が小さい人なんですね。
そんなにお金が欲しいならボクがあげますよ。ほら、これでどうです？｣

ボクはそう言って兄貴と呼ばれている人に裸の状態のお金を差し出す

すると、おじさんは｢うっ｣と声を漏らし顔をしかめる

｢お前には関係ねぇ。汚したのはそいつらなんだよ。｣