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side沖田







トン...と肩に頭を預けてきたA。



どうしたのかと問えば何でもないと返ってくるが、それで納得出来る訳も無く。


よく分からねぇ行動にもこっちはきゅんきゅんしちまうんでィ。




とりあえず抱きしめ、片方の手で頭を撫でながら耳元に口を寄せもう一度尋ねてみる。







「どうしたんですかィ…?」



「〜〜ッそ、総悟待って…‼」



「…?別に何もしてやせんけど…」



「…っあ、う、うんそうなんだけど…!その……ち、ちょっとそれ以上は心臓が持たないので…っ」









………心臓が、持たない…?



彼女から発せられた言葉に、危うくフリーズしかけた。




A.....それはどういう意味で…



期待しちまう言葉に、頰が緩んじまう。






クッソ、ぜってぇ今だらしねぇ顔してる…‼






こんなゲームで、こんな場所で。


初めてだから余計に手を出さねぇ、出す訳にはいかねぇと雰囲気に呑み込まれねぇよう理性を抑えてたっつーのに。



風呂でさんざんして、ようやく治ったと思ったのに…








「(何でまたそんな…っ、本当、ズルい人でィ…‼)」








理性なんてものは容易く崩してくるこの人。



今すぐに全てを奪っちまいてェ。



俺のモンにしちまいてェ。





必死にしまい込んでた想いがふつふつ込み上がり、溢れてくる。









「A....?」



「…う、うん…?」



「____...キス、してもいいですかィ?」



「……え...」



「頑張って、キスだけで抑えやすから。俺ももう限界なんでさァ…」









合コンの時からずっと耐えてた。



触れてぇ、キスしてぇと。





顎を掬い、視線を交わせる。



今日の彼女は、どこかいつもと違う。





いつもなら慌てるか、弱々しい力なりにも押し返し「駄目だ」と言うのに。



今日はまるで____








「…………ッ」








きゅ、と目を瞑り、頰を染め、固く結ばれる唇。



待ってくれていると勘違いしちまうようなその顔に、ガラガラと音を立て崩れていく理性。








「______好きでィ、A...」









気が付けばこぼれ落ちていた本音を誤魔化すように、俺はそっと、自分の唇を重ね合わせた____








.

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かっぱの子(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます! (2018年9月2日 11時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 晋助様onlyの裏短編集がいいです!! (2018年8月25日 5時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - シャープ♯さん» 了解です!!コメありがとうございます!! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - ひめかさん» 了解しました!コメありがとうございます^ ^ (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - キリカさん» ありがとうございます! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年4月30日 15時

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