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マニュアル化された優しさ ページ35
少しAの表情が柔らかくなってきて安心した。
飲み物を買うために売店へ行く。
今日は少しばかり気温が上がったせいか、
売店にも飲み物を求めて何人か並んでいた。
俺は見かけ通り、並んだり待ったりするのってあんま好きじゃないけど、
Aとなら特に気になったりしない。
「Aは、何にする?」
『えっとぉ....どうしようかな。』
「一緒に注文するから、決まったら教えて。」
と、何気なくAに言うと、
『...ううん。私自分で頼めるから大丈夫。』
少し怒っているようだった。
(何でちょっと怒ってんだ?)
Aの態度が少し気にかかるも、俺たちの注文の番になる。
「オレンジジュースを一つと...」
『お茶を一つお願いします。』
(店員)「はい、ではお二つで500円になります。」
俺が財布を出し、
Aの分も払おうとすると、
Aはすかさず自分の分を俺に渡してきた。
「いいって。おごる、」
『いいから。これで払って。』
「いや、いいから。」
『じゃあ私が全部払う。』
何としてもAは金を出そうとしてくるため、
仕方なくAの分を受け取り、会計を済ませた。
さっきまで良い感じになったと思ったのに...
どうしたんだよ、Aのやつ。
つか、女子と割り勘なんて初めてしたかも...
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作者名:秋風 | 作成日時:2018年9月15日 7時