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アイツの噂 ページ1
風磨「パスパス！！こっち！！」
大きく手を上げ、自分の存在をアピールする。
その甲斐あって、
ボールがこっちに回ってきたものの、
自分の頭の上を通りすぎた。
「あっ、風磨 すまん！！(焦)」
風「ったく、どこ投げてんだよ、バカ！(怒)」
俺は親友でもありながら、
同じバスケ部に所属する優太にキレる。
”すまん、すまん”と言いながらも、自分では取りに行く気のない優太に呆れながら、
俺は遠くへ飛んで行ったボールを追いかけた。
飛んで行ったのは、
体育館の上の方。
ハシゴをのぼり上へ行き、ネットに引っ掛かっているボールを拾い上げ、
そのボールを優太めがけて上から投げつけてやった。(笑)
『おい！菊池なにやってんだ！！早く下に降りてこい！！』
当然コーチに見つかり、怒られる。
”はいはい”と心では思いながらも、”すぐ行きます！”と返事をし下におりようとした時...
窓から外にいた
Aが目に入る。
(アイツあんなとこで何やってんだ。)
死角になる場所で、誰かを待っている様子のA。
少し離れたとこに目線をやると、
Aの方に向かって同級生の男子が歩いていた。
(...噂、本当だったんだな。)
まぁ、俺には関係ない。
見なかったことにして、俺はハシゴを下り
引き続き基礎練を行った。
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作者名：秋風 | 作成日時：2018年9月15日 7時
