すののあお〔短編〕 (ページ4)

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トリハダさんが連れてってくれたお店はやっぱりというか、いいお店で、俺が遠慮なく食べれるようにかたくさん注文してくれた。
この人ってこんな気遣いとかできる人なんだ。

tr｢どう？美味しい？｣

wn｢いや、めちゃくちゃ美味いっす！｣

tr｢ふふ、そっか、ならよかった｣

バイトのときトリハダさんの笑顔って見ること少ないから新鮮だな…
まあ、トリハダさんに限ったことではないんだけど。

wn｢…てか何で今日メシ奢ってくれたんですか？｣

tr｢…や、それは、ワンちゃんがあまりにもご飯食べてなさそうだったし、それに…｣

めちゃくちゃ同情されてる…？

wn｢それに…？｣

tr｢あー…ワンちゃん、お酒いける？｣

wn｢あー、まあ強くは無いっすけど｣

tr｢もうちょっとだけ付き合ってくれない？
あ、明日用事とか大丈夫？｣

wn｢大丈夫っすよ？行きましょう｣

そう言うが早いか、支払いを済ませて外に出た。