すののあお〔短編〕 (ページ20)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:67,904 hit

・ページ20

もし、もう嫌いだって言われたらって考えると立ち止まりそうになるけど、必死に自分を奮い立たせる。
ほんの少しでも可能性があるならそれに縋りたい。
俺に出来るのはもう気持ちを伝える以外には無いんだ。

nb「りょうたっ…！」

涼太が消えた角を曲がると

nb「ぶわっ！」

思いっきりなにかにぶつかった。
あれ？デジャヴ…？

nb「…いった…」

「ごめん、大丈夫？」

この声…

nb「なんで…涼太…」

dt「うん、…これで追いかけてくれなかったらほんとに終わりだって思ってた。
…翔太、話し合おっか。」

頭ん中パニックのまま涼太に手を引かれて空き部屋に入る。

dt「ごめんね、試すみたいなことして…
でも、どうしたら良いか分かんなくて。」

nb「涼太…！あの、俺の方こそ、ごめん…
嫌いになんてなってない！それはほんと。
避けてたのは…何話せば良いか分かんなくなっちゃって…気まずくなるのこわくて…」

あれ、改めて言葉にするとほんとしょーもない理由で避けてたんじゃね？