ここにいる【銀魂】 (ページ38)

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side銀時

夕方６時。

俺たちは例の場所へと集合した。

そこにはでっけー倉庫があって、中からたくさんの天人の声が聞こえてくる。

「…いいか。爆薬を見つけたら即俺か近藤さんに知らせろ。迂闊に近づくんじゃねぇぞ」

「え、何？多串くんとゴリラは爆薬消化できんの？
いやーさすがだね」

「出来るわけねぇだろうがァァァァ！
適切な処理をしたら使えねぇようになるんだよ！」

「うるさいでさァ、土方さん」

「悪いのは万事屋だろうが！
ったく…おら、そろそろ行くぞ」

吸っていた煙草を地面に押し付けた多串くんは、倉庫の入り口へと向かう。

そして

「御用改めである！真選組だ！
神妙にお縄につけェェェ！」

とゴリラの合図で突入した。

俺たちも続いて入ると、中にはたくさんの天人が。

しかも、迎撃準備万端。

これはもしかして……。

「はっ！掛かったな幕府の犬ども！
お縄につくのはお前らだよ！」

「お前ら！やっちまえ！」

「「「ウォォォォ‼」」」

リーダーらしき天人の合図で、一斉に向かってくる天人の集団。

「銀さん！これってもしかして…！」

「あぁ、どうやら俺たちは罠に掛けられたらしい」

「こいつらの狙いは何ネ！
税金泥棒達アルカ⁉」

……恐らくそうだろうな。

今天人にとって邪魔なのは、武装警察であるこいつらだ。

地球を完全に乗っ取るのに、こいつらの存在は厄介。

早いとこ潰すため、連続爆破事件なんて起こして注意を引き、お引き寄せたって所か。

神楽の親父の、あのハゲが言ってた事はこの事だったんだろう。

となると、気にかかってるのは……。

「どこにいるネ、バカ兄貴……！」

そう、こいつの兄貴だ。

あいつも何らかの関係でこの事件に関わってるとなると、かなり厄介。

自分の楽しみの為に動く奴。

何をしてくるか分からねぇ…。

と、そんな時だ。

前から複数で攻撃してくる天人をなぎ払った時。

横から物凄い殺気が飛んできて、俺に殴り掛かった。

「待ってたよ、お侍さん」

「か、神威……！」