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NO side
その頃、宇宙では。
船内の廊下を、アホ毛をぴょこぴょこと立たせた青年が一人歩いていた。
目的の部屋の前まで来るとノックもせず無遠慮に扉を開ける。
「阿伏兎ー」
阿伏兎と呼ばれた男は机に向かっていた体を回し、面倒くさそうに振り返る。
「やだなーそんな顔しないでよ」
「おめぇさんがそんな風に入ってくる時はろくなことがないからな」
「そんな事ないって。今回はちゃんとした事。
ほら、今度地球に行くじゃん」
あいも変わらずニコニコ顏を崩さない青年は、嫌そうな顔をしている阿伏兎の事を気にもせず話続ける。
「その時にさ、仕事の時まで自由行動していい?」
「……特にやることはねぇが、問題は起こすなよ」
「やった。はーい」
そう言って部屋から出て行った青年。
その背中を見送ると阿伏兎ははぁ…と深いため息をつき、
「………問題起こさねぇなんて無理か…」
と、半ば諦めた様子で呟いた。
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リベル・バルバロッサ(プロフ) - 銀魂大好きなのでこの様な作品を読むとワクワクが止まらなくなって、嬉しいです!! (2020年3月23日 13時) (レス) id: d0fe9efbf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年5月5日 23時