第75話 ページ33
走り出してから3分程。息を切らしてる私に気づいて止まってくれる。
渡「体力なっ」
桜「運動なんて…しませんもん…」
膝に手を着いて息を整える私。その頭上で笑ってる渡辺くん。全ての発端だと言うのに…というか、
桜「いいんですか？あの女の人…」
渡「いい。いきすぎて家特定してきたやつだから」
それはなんともまあ…災難でしたね…だからあんな家の近くにいたんだね…
渡「んー、今帰ったらわんちゃん家いるよなぁ」
桜「ですね」
渡「とりあえず今うちにいるやつに連絡してみるか」
Aも早く家帰んなきゃでしょ？と言われて頷く。その袋には生物が入ってますからね。
渡辺くんが家にいる康二くんに連絡をして、家の前に女の人がいないかを聞いたらしい。窓から見えたで〜と返信してくれた康二くん。家に行かなくて正解だ。
何とかするから待っときや、と。康二くんが何とか追い払ってくれるらしい。
渡「ちょっと時間潰すか…」
桜「ですね、食材が腐らない程度に」
何となくブラブラと街を歩く。会話という会話が出来なくて少し気まずい。なにか話題は…
桜「…さっきの人、怒ってましたよね？」
渡「怒ってたねぇ」
桜「どちらかと言うと怒るの渡辺くんなのでは？」
家特定されたのは渡辺くんだし…女の人が怒る理由ないと思うんだけど…
渡辺くんは私の質問に少し悩んだ後、言うことでもないんだけど、と切り出した。
渡「家特定した時、Aが家に入るの見たらしくてさ」
…あー、全てを察した。だから私にも怒ってたわけか。納得です。
お客さんたちはシェアハウスしてことは知ってるのかな…まあそれを知ってたとしても、女がいるなんて思わないよね。
渡「巻き込んでごめんね」
桜「いや全然、巻き込まれたうちにはいりませんよ」
ちょっとがん飛ばされて悪態つかれただけなので。まあこれだけ言ったら散々だけど。
暇すぎて寄った公園。平日の昼間なので人はいない。家族連れが住むには少々治安がよろしくない街だからね。
そこのベンチに座って一息。渡辺くんは隣で壮大なため息をついた。
渡「ああああ疲れた…」
桜「お疲れ様です…」
渡「これから仕事行くのめんどー…」
渡辺くん元々は同伴ない予定だったからね、私が家を出る前は家にいたもんね。せっかく優雅な日中を過ごしてたのに、可哀想だ。
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愛菜(プロフ) - 青オチ、、、 (2021年5月31日 20時) (
レス) id: eaa6d7c725 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖(プロフ) - 番外編でもいいので紫さんオチが見たいです…！ (2021年4月20日 17時) (レス) id: 9ac14349c7 (このIDを非表示/違反報告)
ばーど(プロフ) - ifストーリー、是非とも読みたいです…！ (2021年3月14日 23時) (レス) id: 82943446c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 黒さん落ち人気なのは100も承知ですが紫さん落ち見たいです、、 (2021年3月10日 11時) (レス) id: 896f915d67 (このIDを非表示/違反報告)
meno(プロフ) - 初めまして. 全員見たい気持ちが強いんですが…,黒さんオチで絞ってもらって,亀更新でも超淡白でも構わないので番外編扱いで他メンのもあったら嬉しいなと思いました…!! (2021年3月8日 0時) (レス) id: a41f81c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みん
| 作成日時：2021年2月7日 17時
