第51話 ページ9
家を出てクラブに向かう。渡辺くんと外を歩くの、初めてだ。緊張気味に見上げ、改めて顔の綺麗さに気づく。
私目おかしくなってきたな…ずっと綺麗な顔と暮らしてるから忘れちゃってたよ。
お店の前について、渡辺くんが私の手を握ってそのままお店の中に入っていく。
手繋ぐ必要ありますか！？なんて言えず、振り払うことも出来ず、煌びやかな世界に誘われる。
大きなシャンデリア、円形のソファ、綺麗なシャンパンが並ぶ棚、日本じゃないみたいだ。
深「え、は？」
岩「…まじか」
宮「翔太らしい」
みんなはもう他のお客さんを相手していて、私の存在に気づくやいなや少し表情を崩す。ごめんなさい、何も言わなくて。
蓮は…と周りを見ると彼も私に気づいていて、しかめっ面でこっちを見てた。マジでごめん、あとでマジで謝る。
渡「ここ座って待ってて」
桜「は、はい…」
渡辺くんは一度バックヤードの方に戻る。私はキョロキョロしながら渡辺くんの戻りを待つ。
それにしても本当に綺麗だな…なんかホストの人も、お客さんも、キラキラしてる。私場違いじゃないかな…
少し時間が経ち、渡辺くんが戻ってくる。手にはお水をふたつ持っていた。
渡「何飲むー？」
桜「ね、値段が怖いです…」
渡「ふはっ！じゃあこれは？」
シャンパンのメニューを通り過ぎ、指を刺したのはカクテルのコーナー。あ、普通のお酒もあるんだ…
渡「初回飲みほで飲めんのはね…」
なんか色々説明してくれるけど、とりあえずお酒の名前に疎いのでなにがなんだかわからない。
とりあえず聞いたことがあって、美味しいことが確信できて、飲みやすそうなの…
桜「…カシオレで」
渡「ふふ、了解」
店員さん？若手のホストさん？を呼んでお酒を頼む。渡辺くんもカクテルを頼んで、とりあえず注文は完了。
あードキドキする、この空間にいるだけでもう緊張が止まらない。知ってる人が多いはずなのに。
渡「めっちゃ挙動不審」
桜「だ、だって…」
こんなキラキラした世界に縁がないと思ってたから、耐性なんてないよ。みんな本当にホストなんだなって実感したし。
桜「わたな、む、」
渡辺くん、と呼ぼうとしたら人差し指で口をトンと塞がれる。
渡「ここでは翔太って呼んで？」
桜「、しょうた、くん」
渡「そ！」
いや恥ずかしい、とてつもなく顔が熱い。No.1になるの分かるわ、ハマったら絶対抜け出せない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛菜(プロフ) - 青オチ、、、 (2021年5月31日 20時) (
レス) id: eaa6d7c725 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖(プロフ) - 番外編でもいいので紫さんオチが見たいです…！ (2021年4月20日 17時) (レス) id: 9ac14349c7 (このIDを非表示/違反報告)
ばーど(プロフ) - ifストーリー、是非とも読みたいです…！ (2021年3月14日 23時) (レス) id: 82943446c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 黒さん落ち人気なのは100も承知ですが紫さん落ち見たいです、、 (2021年3月10日 11時) (レス) id: 896f915d67 (このIDを非表示/違反報告)
meno(プロフ) - 初めまして. 全員見たい気持ちが強いんですが…,黒さんオチで絞ってもらって,亀更新でも超淡白でも構わないので番外編扱いで他メンのもあったら嬉しいなと思いました…!! (2021年3月8日 0時) (レス) id: a41f81c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みん
| 作成日時：2021年2月7日 17時
