第46話 ページ4
リビングに戻ると相変わらず散乱したテーブルと床に寝転ぶみんな。起こさないように食器類を取ってキッチンに運び、洗い物をする。
…蓮、傷つけたよな。突き飛ばしちゃった。今までそんなことしたこと無かったのに。
喧嘩らしい喧嘩もしてない気がする、結局蓮が折れてくれて私に合わせてくれて、笑ってくれるんだ。
彼の言うとおり、私は残酷だ。
「おはよ」
考え事をしながら洗い物をしてると後ろから声がかかる。振り向くと眠そうに頭をかく岩本くん。リビングにはいなかったからちゃんと部屋で寝てたのだろう。
岩「体調平気？」
桜「頭痛いくらいです」
岩「ふふ、結構酔ってたもんね」
私そんなに酔ってたんだ…記憶ないとか、言い訳にならないよなぁ。
てか私、酔ってる間に岩本くんにとんでもないこと言ったって言ってなかった？
桜「…あの、昨日の夜私が言ったこと覚えてます？」
岩「あー……タイプってやつ？」
バッチリ覚えてらっしゃるんですね…お酒が強くて羨ましいです…じゃなくて、
桜「その、忘れてくれて大丈夫です…深い意味ないので…」
解雇の方向で話が進まないように、と願いを込めて。あと蓮に悪い事をした、せめてもの償い。
岩「…それは無理かな」
桜「えっ、やっぱり解雇ですか」
岩「いや解雇じゃないけど…」
岩本くんは少し考えて、いつものようにクシャッと笑った。
岩「俺嬉しかったから」
桜「え？」
岩「タイプって言ってくれたの、嬉しかった」
ザーッと水の流れる音が鮮明に聞こえる。嬉しかった、嬉しかった…まあタイプと言われて嬉しくない人は、いないか…
岩「だから忘れてなんて言わないでよ」
出しっぱなしの水を止めて、お皿を持ったまま宙に浮いてる私の手を握る。
水を浴びていた私の手とは違い暖かく、そして大きい。触れることのなかった、男の人の手だ。
佐「んー…？」
グッドタイミングでさっくんがソファから顔を出す。私は急いで手を離して岩本くんから顔を背けて、平然を装う。
桜「さっくん、おはようございます」
佐「おあよ〜…あれ、照もいる」
岩「いちゃダメなのかよ」
笑いながら岩本くんはさっくんの方に歩いていき、何やら2人で話してる。
あぁもう、心臓がうるさい。彼はホストだから深い意味は無い、わかってる。でもさっきの蓮のことがあったから過敏になってしまってる。
…あとで蓮に謝りに行かなきゃ、そう決めて私は洗い物に集中した。
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愛菜(プロフ) - 青オチ、、、 (2021年5月31日 20時) (
レス) id: eaa6d7c725 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖(プロフ) - 番外編でもいいので紫さんオチが見たいです…！ (2021年4月20日 17時) (レス) id: 9ac14349c7 (このIDを非表示/違反報告)
ばーど(プロフ) - ifストーリー、是非とも読みたいです…！ (2021年3月14日 23時) (レス) id: 82943446c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 黒さん落ち人気なのは100も承知ですが紫さん落ち見たいです、、 (2021年3月10日 11時) (レス) id: 896f915d67 (このIDを非表示/違反報告)
meno(プロフ) - 初めまして. 全員見たい気持ちが強いんですが…,黒さんオチで絞ってもらって,亀更新でも超淡白でも構わないので番外編扱いで他メンのもあったら嬉しいなと思いました…!! (2021年3月8日 0時) (レス) id: a41f81c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みん
| 作成日時：2021年2月7日 17時
