Q.恋人にするなら誰を選びますか？

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佐「え、いんすか？」
成「いいよ、寝心地悪かったらごめん」
佐「いや絶対いいから！」


お邪魔します、と恐る恐る私の膝に頭を預けるさっくん。私を見上げるように仰向けになった彼は感動してるのか瞳をキラキラと輝かせていた。


佐「やばい、リア充すぎる」
成「リア充設定ですからね」


さっきも言いましたけどこれ恋人設定ですからね、忘れないでください。


佐「Aの膝で寝れるなんて俺夢にも思ってなかった」
成「大丈夫？高さとか」
佐「ん、最高。ここで死にたいレベル」
成「何言ってんのかわかんない」


たまに何言ってるかわかんない時あるよね、オタク用語かな？褒め言葉として受け取っとくよ。死なないで欲しいけど。

さっくんが目を瞑って私が頭を撫でる。可愛い、犬撫でてるみたい…あ、さっくん家の犬撫でたいな、人の頭を撫でててこんなこと思うの失礼か。


佐「ね、A」
成「なに？」
佐「俺彼女の事世界一楽しませられる自信あんだよね」


急になんだろう、と思ったら佐久間は目を開けて私の方を真剣な表情で見つめている。おもむろに手を伸ばして私の頬をするりと撫でた。


佐「落ち込んでたら話聞くし、料理なら少しは手伝えるし、その他の家事は…ちょっと苦手だけど、自分ができることならやる」

佐「そんでさ、毎日笑顔で過ごすの。朝起きておはようって、そんで外で遊んで、雨ならうちで遊んで、夜は一緒におやすみって」


さっくんが並べている言葉、きっと彼は相手を私と想定して話しているのだろう。そしてその言葉には嘘偽りは無いのだろう。


佐「絶対幸せにでするよ」
成「…幸せそうだなって思った」
佐「でしょ！？てことは俺、一歩前進？」
成「…ふふっ、かもね」


よっしゃぁ！！と彼が叫んだところで撮影が終わる。起き上がった彼は足痛くなかった？と心配してくれる。こう見えて気遣い屋さんだから、誰からも好かれるんだろうな。


成「楽しかったよ、さっくん」
佐「俺も！！楽しかったし、幸せだった！」


今度は現実出てきたらいいな、と最後に呟くさっくん。そんな彼の頭を優しく撫でて、そこでお別れ。私は次の衣装へ着替えに行く。

最後の方はどちらかのペースという訳もなく、ただの自然体で話せたな…彼と一緒の生活は本当に幸せそうだ、そう心から思ったし。

彼らの恋愛バトル、そのメインは恋じゃなくて愛なのだろう。なんてらしくもないことを考えながら小走りで着替えに向かった。

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