夕焼けに染まる (ページ2)

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第1話ページ2

2年生になって3ヶ月、クラスの人は着々と友達を増やしグループが出来上がっていた。

私はと言うと、友達を作ろうともせず1人で読書。

去年もそうだった、私は自分から話しかけようともしないし周りも話しかけることはない。

シンプルに人見知りって言うのが強い、自分から話しかけたりするのが苦手なのである。

もうそれでもいい、それがちょうどいいの。

出席番号的に窓側の1番後ろの席という当たり席。

…でもひとつだけ、外れなところがある。

康二「グッドモーニンアフタヌーンティー！」

隣の席がクラスのムードメーカー、向井くんだということ。

中学から関東に来たという彼は持ち前の面白さと人懐っこさでクラスのみんなが友達、みたいな人。

彼の周りにはいつも人がいる、私とは、真逆の人。

まあ関わらなきゃどうってことない、本を読む時に少しうるさいだけ。

そう言い聞かせてページをめくる。

目が疲れてなんとなく外を見つめると、雲ひとつない青空。

向井くん、きっと彼はこの青空みたいな人。