【vol.3】神様の気まぐれで転生トリップする事になりまして【ヒロアカ】 (ページ6)

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88話【緑谷side】ページ6

ここへ来るまでにすっかり汚れてしまった僕達は、皆で温泉に浸かって一日の疲れと汚れを流している。
んだけども、やはりというか、峰田くんが女湯と男湯とを隔てる壁の前に立ちぶつくさと何かを呟いていた。

｢求められてるのはこの壁の向こうなんスよ｣
｢1人で何言ってんの峰田くん...｣

壁に耳を当てて何かを聞く様子の峰田くん。
すると向こう側にいるであろう女子達の会話が聞こえてきた。

｢前も言ったと思うんだけどさ、Aちゃん本当にスタイル良いよね｣
『へ？』
｢胸もおしりも丁度いいバランスで、腰はきゅっと括れてるし脚は長いし.......どうやったらそんな体型維持できるの～！｣
『ちょ、お茶子ちゃんどうしたん！？』

恐らく声と内容からして麗日さんとAさん。
麗日さんの発言から不覚にも色々と想像してしまった。け、健全な男子としては正しい反応であって僕は別に変態とかでは決してないから！

｢峰田くんやめたまえ！君のしていることは己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ！｣

すかさず止めに入る飯田くんだが峰田くんは聞く耳を持たない。

｢やかましいんスよ.......壁とは超える為にある！Plus ultra！！｣
｢速っ！｣
｢校訓を汚すんじゃないよ！｣

個性を使って器用に峰田くんは登っていく。
が、事前に情報を得ていたのか、洸汰くんが覗きを阻止した。

｢やっぱり峰田ちゃんサイテーね｣
｢ありがと洸汰くーん！｣

女子達の声に気づいた洸汰くんが振り返る。
ちょうどその時に見てしまったんだろう...(なにとは言わない)

｢わっ.......！｣

驚いた洸汰くんがバランスを崩して落下しそうになる。
このままじゃ危ない！
素早く腰にタオルを巻き付けてフルカウルを使い洸汰くんのところへ。

壁の縁に手をかけてバランスをとり、何とか頭を支えた。
が、そこでAさんと目が合う。
僕と同じように縁に捕まり、洸汰くんの足首を掴んでいた。

待てよ、これちょっと覗き込めば女湯に.......

途端にボッと顔が熱くなる。
思わず目線を少し下にずらしたらAさんの胸が見えた。いや、タオルで隠してはいるんだけど、その、僕には色々と刺激が.......

『ご、ごごごごめんデクくん、わ、私痴女ではないデスからネ！！！！』
｢いっ、いやこちらこそごめんっていうか！！！えっと、こ、洸汰くんは僕が預かるから！！Aさんも、その、降りる時気をつけてね！！！｣

お互い顔を真っ赤にして、じゃ！と反対側を向いて降りていく。

危なかった...あのままじゃ僕まで落下してた...
あとかっちゃんの視線が痛い.......