【vol.3】神様の気まぐれで転生トリップする事になりまして【ヒロアカ】 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:15,749 hit

84話【林間合宿編】ページ2

波乱万丈、濃密だった前期は幕を閉じ、いよいよ夏休みに入る。
そう！林間合宿です！

A組B組合同で行われるこの合宿。
今年は敵連合の動きを警戒して新しい合宿所を手配したそう。

A組用のバスに乗り込み、1時間ほど揺られれば何にもないだだっ広く開けた場所へ出た。

｢煌めく眼でロックオン！｣
｢キュートにキャットにスティンガー！｣
｢｢ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！｣｣

そこで私達の前に現れたのは、プロヒーローのプッシーキャッツのお2人、マンダレイとピクシーボブ。そしてマンダレイの親戚である男の子、洸汰くん。

｢ここら一帯は私らの所有地なんだけどね、あんたらの施設はあの山の麓ね｣

マンダレイが指さす場所はここからずーーーっと離れた山の麓。
いやいや、これはあまりにも遠くないですか。

｢今はAM9:30、早ければァ...12時前後かしらん｣

不敵に笑うマンダレイ。
あぁ思い出した。これは逃げても無駄なやつですね本当にありがとうございました。
切島くん達は｢バスに戻れ！｣ってダッシュで走るけど、そんな事をしても最後は落ちるとこまで落ちるのだよ.......フフ.......

｢Aさん...何でそんなに遠くを見つめて.......｣
『デクくん、私は分かってしまったのさ.......これもう、』

合宿始まってるわ、と言いかけたところで土砂が降り注ぎ崖下の森まで落ちていく。

｢こ、こういう事かー！？｣
『こうなったらもう覚悟決めようぜ、ﾌﾊﾊ』
｢目が死んでるよ！？｣

服に着いた土やら砂利やらを払っていると、先程まで私達がいた崖上からマンダレイの声が聞こえた。

｢私有地につき個性の使用は自由だよ！今から3時間！自分の足で施設までおいでませ！

この.......魔獣の森を抜けて！｣

魔獣の森という名称に相応しいような、鬱蒼として不気味な雰囲気の森。
うへぇ、ここをずっと駆け抜けて施設まで行くのかぁ.......

サタンソウルで飛んじまおうかと思ったその矢先、走り出した峰田くんの前には正しく魔獣というべきか、巨大な怪物が姿を現した。
ちなみに峰田くんは漏らした。

見た目は生き物のようだけど口田くんの個性が効かないのでただの土くれだということが分かる。
だとしたらやる事はひとつ。

どんどん壊して突破すること！