30話【学級委員長決め編】 ページ33
戦闘訓練での一件以来、かっちゃんは何かと私を気にかけて関わってくれるようになった。
と言っても、挨拶を交わしたり勉強教えてくれたりとか、そんなもんだけど。
それでもあのかっちゃんが少しは私を認めてくれたっていうのは嬉しいかなぁ。
『それにしても.......何コレ』
学校に着いたはいいものの、正門前にたくさんのマスコミが押しかけて来ていて中に入ることが出来ない。
雄英生にインタビューしてるところを見ると、多分オールマイト絡みかなぁ。
｢おいA、何してんだ｣
『あ、かっちゃん』
呆然と立ってたら後ろにかっちゃんがいた。
入れなくて困っていると話したら、かっちゃんは行くぞと言って私の手首を掴む。
『え、このまま突っ込むの！？』
｢強引に行きゃいい話だろが、手ェ離すなよ｣
『う、うん』
手を繋ぎ直すと、かっちゃんは私を引っ張るようにしてマスコミの群れの中へ走り出した。
当然私達は注目される訳で。色んな人達からマイクを向けられる。
｢オールマイトの授業はどんな感じですか！？｣
｢オールマイトの様子について聞かせて！｣
｢オール.......あ！君“ヘドロ”の時の.......｣
｢うっせぇ！やめろ！｣
時折かっちゃんの怒号も入りつつ、私達はなんとか校内に入ることが出来たのだった。
『な、なんとか、突破したね.......』
｢.......おう｣
ひぃ〜、人混みはやっぱり苦手だぁ.......
今日はもう疲れたから帰っていいかなぁﾊﾊ。
『あ、』
そういえば手、まだ繋いだままだった。
『かっちゃん、手』
｢あ？｣
『いや、別にもう離していいよ？』
私がそう言うとかっちゃんは少しだけ眉間のシワを濃くした。
え、何かしちゃいましたか、私。
｢.......別にまだいいだろ、このままで｣
『あ、ちょ』
そのままかっちゃんに引っ張られて教室までズルズルと来てしまった。
もちろん皆の注目の的になったのは言うまでもなく。
だけどそれを見たお茶子ちゃんとデクくんがショックを受けた顔をしていたので、なんとか誤解を解いたし2人とも沢山よしよしした。
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塩素 - もりさんさん» ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです。もうそろそろ続編へと移行しますが、これからもこの小説にお付き合い頂けると幸いです。更新頑張ります！ (2020年2月9日 10時) (
レス) id: 1709bd6570 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - すごくこういう物語好きです！面白くてはまりました！更新これからも頑張ってください、待ってます〜 (2020年2月8日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
塩素(プロフ) - 茶々丸さん» 嬉しいコメントありがとうございます！まだ始まったばかりですが、お付き合い下さると幸いです。更新頑張ります！ (2020年2月3日 18時) (レス) id: 1709bd6570 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - え、好き。（唐突）え、フェアリーテイルも、ヒロアカも好きなんですけど！我得すぎる！嬉しっ！更新頑張ってくださいね！ (2020年2月3日 15時) (レス) id: 2e90f12dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩素 | 作成日時：2020年2月3日 10時
