21話 【爆豪side】 ページ24
(※20話の爆豪sideです)
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嘘だ。絶対信じねぇ。
個性の発現は4歳までだ。あいつは今まで無個性、のはずだ。
ありえねぇ、ありえねぇ！
けど実際にその記録は俺の記録を僅かに上回っていた。個性でも使わなきゃ普通は出せない数字で。
｢.......どーいうわけだこら！ワケを言えデクてめぇ！！｣
｢うわああ！｣
掌を爆発させながらクソデクに迫る。
そのツラをぶっ飛ばしてやろうと思ったら変な布にからめとられた。
担任になった相澤とかいうヤローの個性とその捕縛武器。そのせいでデクへの一撃は未遂に終わった。
ついこないだまで道端の石っころだったろーが、クソデク.......！
ギリ、と奥歯を噛み締めると銀髪女が声をかけてきた。
確かこいつは入試でトップの成績を叩きだした女だ。
『すごいよね、あの子。試験の時も仮想ヴィランぶっ飛ばしてたんだよ』
まるで自分の事のように話すそいつにムカついた。
｢るせぇ！デクも！てめぇも！俺が倒すだけだ！｣
そう言って睨めばヤツは情けねぇ悲鳴をあげて肩をすくませる。
自信があるのか無いのか、どっちなんだコイツ。
しかしこいつも実力は本物な上に未知数だ。
名前くらいは覚えといてやる。
こいつは俺の獲物だ。
｢おい銀髪、てめぇの名前教えろ｣
『へ？』
｢名前だ名前！さっさと教えろ！｣
『ﾋｲｯ、AAです.......！』
そいつはやや涙目になりながら答える。
ｸｿｯ、無駄にツラが小綺麗だから泣かれると変に罪悪感が残る。ムカつくやつだ。
『えと、君は“かっちゃん”だっけ？』
｢あ゛ぁ！？｣
なんでてめぇがその呼び方知ってんだ。
クソデクと同じ呼び方をされてムカついたから睨んでやったらまたそいつは縮こまった。
『で、デクくん？がそう呼んでたの聞こえたから.......かっちゃんて呼んでいい？』
あぁクソ、だから涙目になるんじゃねぇ。
てめぇに泣かれる度に胸の奥がグズグズすんだよ。なんなんだよコレは。
｢.......うっせ、好きに呼べ｣
呼ばせりゃいいんだろ、呼ばせりゃ。
もう泣くんじゃねーよ、クソッタレ。
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塩素 - もりさんさん» ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです。もうそろそろ続編へと移行しますが、これからもこの小説にお付き合い頂けると幸いです。更新頑張ります！ (2020年2月9日 10時) (
レス) id: 1709bd6570 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - すごくこういう物語好きです！面白くてはまりました！更新これからも頑張ってください、待ってます〜 (2020年2月8日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
塩素(プロフ) - 茶々丸さん» 嬉しいコメントありがとうございます！まだ始まったばかりですが、お付き合い下さると幸いです。更新頑張ります！ (2020年2月3日 18時) (レス) id: 1709bd6570 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - え、好き。（唐突）え、フェアリーテイルも、ヒロアカも好きなんですけど！我得すぎる！嬉しっ！更新頑張ってくださいね！ (2020年2月3日 15時) (レス) id: 2e90f12dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩素 | 作成日時：2020年2月3日 10時
