黎明Ⅱ (ページ9)

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36話ページ9

望side

女子生徒１「終わった～!!」

男子生徒１「お前凄いな！」

望「あ、ありがと」

はぁ～緊張した…っていうか今も心臓バックバクやねんけど(笑)

女子生徒２「なんだ、君全然話せるやん」

女子生徒１「ね、いつもすぐ帰ってまうからウチらみたいなノリ苦手なんかなって思っててんけど…」

望「そっそんなこと無い！いつも、楽しそうに話してて、話してみたいなって思ってた」

男子生徒１「せやったら、もっと早う話しかければ良かったな(笑)」

女子生徒１「それな(笑)君名前は？」

望「小瀧望」

男子生徒「じゃあ望って呼んでええ？俺も呼び捨てでええから」

望「うん、ありがとう」

ーガラガラー

先生が入ってきて、皆それぞれの席に座り始める

俺もやりかけのワークを机に広げて、ペンを持った

先生「○○ーこの前のプリントやったか～？」

女子生徒１「任せんしゃい！ほら!!」

先生「え、合ってるやん！」

そんな会話を聞きながら、手元のワークを見つめてたら、横から小さな紙飛行機が飛んできて、俺の机に着陸した

羽に『開けて！』って書いてあったから、紙を広げると、短い手紙が書いてあった

『望君、ほんまありがとう！お礼にジュースでも奢るよ(あ、制限とか無ければな？)この後時間ある？』

読み終えて飛んできた方を見ると、小首をかしげて答えを待ってたから、頷いて返すと安心したように笑顔で頷いてくれた

ー思い切って話しかけてみ？ー

今まで、友達とか心のどこかで憧れてたはずやのに、こうやって行動に移す前に自分で壁を作ってた

ほんまに、ちょっと思い切ってみただけで、楽しさの欠片も無かったこの空間がこんなに変わるもんなやな

俺、ちょっとは頑張った…って言って、ええんかな？なんて思っちゃったりして(笑)

これも全部、流星やしげや、皆のお陰やのにな