黎明Ⅱ (ページ13)

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40話ページ13

流星side

女子生徒１「お邪魔しまーす」

流星「望に用事？」

男子生徒１「あっはい、今日院内学級来てへんかったから、先生からの預かりものを…」

そっか、今日院内学級の日やったんか

流星「望、今ちょっと体調崩してて、起きてる…んかな？あれやったら渡しとくけど」

望「げほっけほっ起きてる、よ…」

女子生徒２「望君」

望「ごめんな？今日っ皆で、げほっ宿題しよ言うてたのに、行けんくて」

女子生徒１「そんなんええよ！ウチらこれ渡しに来ただけやから、ゆっくり休んで？」

そう言いながらカバンから白い封筒を取り出して望に渡す

望「…？あ、成績表」

男子生徒１「望、１位だったんやって！先生誉めてたで？」

望「そうなん？げほっでも、皆と勉強したからっ皆のお陰、やな…げほっげほっ」

女子生徒２「イ、イケメンだぁ!!」

男子生徒１「アカン、俺一生勝てる気せんわ…」

女子生徒１「だから張り合おうとしとる時点で間違えとんねん」

望「(笑)でもほんまにっげほっげほけほっ…」

女子生徒2「おーっと大丈夫？ごめん、ちょっと話しすぎたな？ウチらもう行くわ。お大事に」

男子生徒１「はよ元気になって、教室来いよ！」

女子生徒１「イツメン揃ってへんの落ち着かんわ(笑)じゃ、お隣さんもお邪魔しました～」

望「うん、ありがとう」

そして、手を振りながら病室を後にした

流星「……」

望「流星？どしたん、ボーっとして…げほっ」

流星「ん？あ、いや何でもない
それより、１位だったんやって？」

望「らしい…(照)」

流星「凄いなぁ！さすが望や」

望「へへっげほっげほっ」

望、ほんまに変わったなぁ

出会った時よりずっと笑うようになったし、こうやって照れたり、色んな表情を見せてくれるようになった

少しずつ、しんどい時は頼ってくれるようにもなった

ああやって、ちゃんと自分で友達も作ってさ

やから、

もう、俺がおらんくても…