／ハッピーエンド』 (ページ8)

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JK「もしもし」
『もしもーし、グク、バイト終わったの？』

喉がいたい。
鼻声の声を何とかして地声に近づける
グクの声が私の胸を締め付ける。

なんでだろう。
グクの声が聞けて嬉しいはずなのに
胸がいたくてしかたがない。

JK「うん。」
『お疲れ。...どうしたの？』
JK「別に、俺に彼女ができて悲しんでんじゃねえかって」
『は！』

冗談っぽく笑うグク。
私の瞳から溢れ出す涙。

今、悲しいって言ったら
グクはどうするだろう。
私のもとに駆けつけてくれる？

ううん、違う
冗談だろって笑うんでしょ。

JK「まあ、冗談。
　何でもねぇよ。」
『ふーん。』

ほらね。
私はその冗談でもキュンとしちゃうんだよ。

JK「まあ、バイバイ」
『グク...』

視界が涙でぼやける
声が震える。

JK「ん？」
『...私、彼氏出来た』

ちゃんと言えた。
ちゃんとグクに。

JK「え、、おめでとう(笑)」
『...ありがと』

なんで後悔してるんだろう。
グクに打ち明けた事を。

なんで涙が止まらないんだろう。
グクにちゃんと打ち明けれたのに。

『...バイバイ、グク』
JK「...バイバイ」

プーという音。
通話終了という文字。

その画面に、
大好きといってしまう私は
なんて未練タラタラなんだろう。

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