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42.第31話「自覚」 ページ43

ディアブロ「さて、それでは反省会を始めましょう」


ディアブロの暗黒微笑だぁ〜珍しいなぁ〜


A「え〜………と。その件につきましては、勿論、とてもとても反省しておりますとも…」

ディアブロ「“反省している”で済むのなら、私もここまで怒りませんよ」

A「ですよね、」


……今から入れる保険ってありますか?


ディアブロ「前回(・・)は相手が人間の国だったからああなった(・・・・・)というのはそうですが、今回は魔物の国だからと言ってこんな事をするとは…」

A「ち、違うって!別にリムル達がいたからとかそういうことじゃなくて…!!」

ディアブロ「では何だと言うのですか?」

A「だってさ、お酒が好きなのにアルコール弱いとか最悪すぎるじゃん!?そのせいで国を消したのは申し訳な……あれはあの国も悪いか。
…とにかく、酔って暴走するのは確かに良くない!それはわかってる!でも!!たまには私も酔いたいの!!!(早口)」

ディアブロ「……はぁ、」


あ、呆れられた


ディアブロ「Aの考えもよくわかります。そう思ってしまうのは仕方のないことです。
…ですが、貴女にはもっと自覚して欲しいのです」

A「何を?」

ディアブロ「“立場を”です」

A「ウッッ、」

ディアブロ「貴女は、魔物からも人間からも恐れられる大魔王“深淵姫君(プリンセス・オブ・アビス)”。現在魔物の頂点に君臨する者としての自覚が足りないのでは?」

A「ウッ」

ディアブロ「しかもですよ。自ら“中立の立場”と宣言し、味方するとは言ってないこの国で、この国の主の前であのような…」

A「…」

ディアブロ「理解したのなら宜しい」


言葉の暴力だ…(正論だけど)


ディアブロ「今回は相手が魔物の国という初めてのケースでしたし、これくらいで許してあげましょう」

A「はい、





良かった…。今回は優し((ディアブロ「ですが」

隣に座っていたディアブロが立ち上がり、私の正面に立つ。


A「?」

ディアブロ「もし、また同じようなことを繰り返す様ならば…」


そのまま顔を近づけ、両手で私の頬を包む。





ディアブロ「いつも通り優しくなんてできませんよ?」

A「……ッ」



ディアブロ「遅い時間ですし、貴女はもう寝て下さい。それではおやすみなさい」


優しい声でそう言い、静かに部屋を出ていった。
私でもディアブロには勝てそうにないなぁ…

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作者名:  | 作成日時:2023年5月13日 19時

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