恐怖の長期合宿

NO.17 ページ19

ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ

何回も電話がなっている

出たくない

でも出なきゃいけない…

震えた手で電話を取り耳にあてた

『はい…』

？？「あ、Aちゃん！起きた〜？」













『古森さん…！』

古森「あ、声が明るくなった！そんなに嬉しかった？‪」

優しい声が耳に届くと安心感がある

久しぶりの安心感で泣きそうになってるところを

古森「今、佐久早と迎えに行ってるから」

『へ…?』

古森「ん？どうかした？」

『今、、佐久早さん隣に居るんですか…？』

古森「うん！居るよー」

佐久早「何だ」

また絶望感に囚われた

水道場で会った時以降私は佐久早さんに近づかないようにしていた

自分から避けていたのだ

『あ、あの、日向達にお願いしてくれませんか？』

古森「今烏野忙しいからさ、」

『わ、わかりました…』

こうなったら古森さん側の端っこで歩くしかない

そうだ、研磨くんにあのゲーム借りて教室の配置覚えようかな

ｶﾁｬ ｶﾞﾗﾗ

古森「あ、Aちゃーん行こ〜」

『は、はい、！』

廊下に出ると

『佐久早さん…』

佐久早「Aちゃん、腕大丈夫？」

『へ、あ、はい…！大丈夫ですっ』

古森「早く行こーぜ！」

ﾄｺﾄｺﾄｺ

こんな事になるとは思わないだろう

『(なんで私は今2人に挟まれて歩いているんだ！)』

古森「今日の夕食なんだろーねー」

佐久早「美味しいのだったら何でもいい」

古森「Aちゃんは？苦手な食べ物とかある？」

『わ、私ですか？！トマトとか…コーンが苦手です…』

佐久早「なんで苦手なの？」

『感触ですかね…』

佐久早「ふーん、」

古森「まぁ、バイキング制だし！大丈夫でしょ！」

『バイキング制に感謝です…』

古森「そうだ、Aちゃん。これだけは言っとかないとね」

『はい？』

佐久早「人を信じるのは自分次第だよ」

『…は、はい？』

―――食堂―――
日向「あ、A！」

『日向くん、』

佐久早さんと古森さんのあの言葉は一体どういう事なんだろう

『そういえば日向くん、忙しかったんでしょ？大丈夫？』

日向「え？別に忙しくなかったよ？」

『へ？』

古森さんが言ってた事と違うけど、、

古森さんと佐久早さんがいる方向へ振り向くと



ゾッ



















2人がこちらを見て微笑んでいた。

『あ、、な、んで？』



















2人がさっき言っていたことはこういう事なのかもしれない

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