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あの日から、すばるは家に来なくなった。
私は何も言えなくて。
しばらくぼんやり、すばるの吸う煙草の煙を見てた。
ゆらゆら、登って消える。
まるで、私みたいだなって思いながら。
すばるのこと、思いながら消えれたらいいのになって、思いながら。
「すみません！！！！」
ばたばたっと足音が聞こえて、顔をあげたら、見知らぬ女の人が駆け寄ってきて。
あ、この子のお母さんだって、すぐわかった。
ペコペコ頭を下げて、大事そうに寝てる子供を抱えて、去って行く姿を見送ってから、無言で立ち上がって。
どちらからともなく手をつないで。
ゆっくりと、帰った。
家に帰っても無言で。
でもそれは、ゆったりと心地よくて。
すばるは、私のことをどう思っていたのだろうか。
ただの友達。心地良い、都合のいい女だったのだろうか。それとも、ただの飼い主、だなんて異様な関係を保っていたのだろうか。
なんて、無意味なことを考えて。
無性に寂しくなって。
横で寝ているすばるに、そっと抱きついて、眠った。
朝、起きてみたらすばるはもういなくて。
『またな』って、きったない走り書きのメモをリビングの机の上で発見して、涙が出た。
すばるの荷物はどこにもなくて。
私の家から、すばるを思い立たせるものはすべて消えた。
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ことりーぬ(プロフ) - ∞りっちゃん∞さん» コメントありがとうございます！いいとこに気づいてくださいました！今回出てきた方もどうなるのか、シリーズを楽しみにしてください！ (2015年11月14日 16時) (
レス) id: 466d89bbb0 (このIDを非表示/違反報告)
∞りっちゃん∞(プロフ) - 前回のお話と少しつながってる部分があって素敵です。更新頑張って下さい (2015年11月14日 14時) (レス) id: a0d9c12414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことりーぬ
| 作成日時：2015年11月12日 16時
