私の家の可愛い子（黄） (ページ10)

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そのうち、これお気に入りやねん！とか言っておっきいビーズのクッション持参したり。
着替え取りに帰るのめんどー、とか言って洋服が増えたり。
どのみちこっちで風呂はいるんやったら飯もここで食うたらええか、とか。
ここやと作曲はかどんねんなぁ。とかってギター置いてったり。

なんか、同棲してるみたくなってきた。
でも奴は、1回も泊まってくことはなく。
寝るのだけは律儀に自分の部屋に帰る。

泊まってけばいいのに、と言ったことがある。
そしたら、女の子が何いうてんねん！て怒られた。

いや、もう女の子って歳でもないけどね？
なんて自分で思って落ち込む。
そっか、もう女の子じゃないか…。がーん。

「なぁ、風呂なおったって」

「え、やっとじゃん、よかったね…？」

そっか、もう二週間たったのか。
二週間毎日顔を合わせてたら、アイドルって言うことを頭の隅において、普通の友達見たく接することができた。

生意気なこと言ってみたり、呼び捨てにしてみたりとか。

そのたび、ご主人様やからええねん、とか言って。
そういえば、マジギレしてるところとか見たことないかも？

意外と気を使ってくれてたのかなぁ。
明日からまたお隣さん同士に戻っちゃうんだなぁ。

なんて考えて、ちょっとおセンチな気分。
やめやめ。
にっこり笑って、また遊ぼうねーって伝えた。