私の家の可愛い子（黄） (ページ35)

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最初はアイドルとして好きだった。
でも、一緒に過ごしてるうちにどんどん欲張りになって…
誰にも見せたくない、私のものにしたいって。
そう思うようになって…
でも、彼はアイドルだって、自分でどこかブレーキをかけてて。
それでも募ってしまった愛しさは、捨てるどころか溢れてしまって。

うんって、言っていいのかな。
アイドルだけど。一人の男としてみて欲しいって言ってた。
信じていいのかな。
冗談とかじゃないのかな。

…もう止まれないけど。引き返せないけど。
いいのかな…。

「…亮ちゃんのこと、好きだよ…」

ついにこぼれた言葉。
頭が真っ白になって、視線も定まらなくて。
冗談でしたって言われないかって、間が怖くて…。

「亮ちゃんが、ペットだって言ってただけで…私は、最初から亮ちゃんが…」

ぎゅって、亮ちゃんの腕に引っ張られて抱きしめられて。

「好き…Aが好きや…大好き…」

ぽろぽろ、涙があふれた。

「俺の仕事上、Aのことたくさん不安にさせると思う。信じれないことやって出てくると思う。それでも俺は、ちゃんと帰ってくるから…Aのところに、帰ってくるから…」

うん、うんって、それしか言えなくて。
大事そうに抱きしめてくれる亮ちゃんの腕の中で、嬉しくて泣き崩れた。