私の家の可愛い子（黄） (ページ22)

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「んふ、それ落ち着く。」

そう言って、抱きしめる力を強めて。
頭を首筋にすりって。
くすぐったいけど、なんだか可愛くて。
私も、抱きしめ返した。

「A…」

「…ん……なに？亮ちゃん」

「あのさ……」

がちゃっ。
「おーい亮…っと、邪魔やったなぁ」

にやにやにや。
そう効果音が付きそうなくらいにやけたすばるくんが立ってて。
慌てて、離れた私達。

「え、ちょ、す、すばるくんどうしたん？！」

亮ちゃんは照れて噛み噛みだし、私も私で顔が熱い。きっと真っ赤だろうな。

「いやぁ、もうそろそろリハすんでって言いに来たんやけど…ええとこやったん邪魔したか～」

にやにやにや。

「や！ちゃう！ちゃうて！ちょ、そのにやけ顔やめてぇや！！！」

「あの、ぺ、ペット！亮ちゃんはペットだからそんなふうには！！」

気づいたら、わけわからないことを口走ってて。
あ、これダメなやつだ…。
さぁあって血の気が引いていく。

「ペットぉ？」

じーっ。
すばるくんの視線が刺さる。

じぃーーーーっ。
うぅう、もうダメかも…！！！

「ふぅん、まぁええわ。」
ほな先いっとるで、てすばるくんは部屋に入ってった。

「おま、ペットって！！」

「だってとっさにだったから！！！」

ぎゃーぎゃーわーわー、部屋の前なのも忘れて言い合い。
もちろん亮ちゃんは私には何故か優しいから、怒ってるわけではなさそうだけど。
…うるさいっ！て多分村上くんの声で怒鳴られて、部屋まで筒抜けだったことに気づいた。