蒼い月の詩 (ページ6)

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6話ページ6

「すっげえなさっきのシュート！まだ手がジンジンする！」

　試合が終わり摺揚原サッカー部顧問の虎哉(こさい)が合流しお互いの監督同士が話始めたため手持ちぶさたとなった両者だが、円堂が蒼龍に先程の試合でのシュートについて目をキラキラして話していた。

『君にそう言ってもらえて嬉しいよ』

褒められて嬉しそうな蒼龍は少し照れたように笑った。

「俺、早くお前とサッカーがやりたい！」

『うん！私もだよ！』

　それから水分補給をしつつ両チームが話していると「蒼龍さん」と瞳子が話しかけた。

「虎哉監督からキャラバンに乗せてもいいと許可をもらいました。改めて聞きます、私たちと来てもらえるかしら」

　疑問符がつかない言い方で瞳子が蒼龍の目をまっすぐ見据えた。先程まで談笑し緩んだ表情を引き締め真剣な表情で蒼龍は『はい』と頷いた。
その言葉を聞いて雷門イレブンは明るい表情になった。瞳子は小さく笑うと

「それじゃあ今から鞄を渡すわ、一度家に戻ってキャラバンで生活していくのに必要なものを入れてきて。ユニフォームとジャージも渡すから着替えてちょうだい」
　瞳子から鞄とジャージ、ユニフォームを受けとると蒼龍は片倉を連れ家に戻った。