蒼い月の詩 (ページ14)

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14話ページ14

蒼龍と吹雪で全員が集まりある者は座り、またある者は立ちながら瞳子の話を聞いていた。

「え！イプシロンから襲撃予告！？」

「ええ、予告先は京都の漫遊寺中」

　初めて聞く学校に風丸は「漫遊寺中？聞いたことない学校だな」と言葉を洩らした。

「確か…FFにも参加してなかったわよね？」
という夏未の問いかけに「はい」と春奈が頷く。

「漫遊寺中は、学校のモットーが心と体を鍛えることで、サッカー部も対抗試合はしないのよ。でも、FFに参加していれば間違いなく優勝候補の一つとなっていただろうと言われる実力のあるチームよ」

「「「優勝候補！？」」」

「厳しい修行で鍛え抜かれた強靭な肉体と研ぎ澄まされた心を持つ漫遊寺のサッカーはスピード、パワー、何をとっても超一流。

　イプシロンは無差別に学校を襲っていたジェミニストームと違い隠れた強豪校に標準を定めてきた」ここで言葉を区切り、顎に手をあて考える素振りを見せる。

「イプシロンを倒せばエイリア学園の本当の狙いが分かるかもしれないわね…すぐに漫遊寺中へ向かうわよ」

「「「はい！」」」

　稲妻町へ戻る予定を急遽、漫遊寺に進路を変更したイナズマキャラバンは京都へと道を急いだ。

(当たったときの写真撮っておけばよかったな…)

(僕と蒼龍くんが似てるってどういう意味だろう…)