【鬼滅の刃】甘い言葉に誰もが堕ちてゆく【男主】

39 ページ40

走っている列車に追い付くには殆ど不可能だろう

麻痺している身体で追い付くのは尚のこと不可能だ


Aも列車に追いつく事は出来なかった


しかし崩壊してる列車は見えた

朝日が昇るまであと数時間


『神の呼吸 弐の型 ヘルメース』


Aは戦っているだろう煉獄の元へ急いだ



「素晴らしい闘気だ…素晴らしい…
やはりお前は鬼になれ！！杏寿朗！！
俺と永遠に戦い続けよう！！」


『させない
神の呼吸 弐の型 ヘルメース』


もう何回目…いや、何十回目かもしれないヘルメースを使い煉獄の前へ立つ


「「A！？」」


「破壊殺・滅式！」


次の瞬間Aの腹部に穴が空いた


『っっｶﾞﾊ』


「！誰だお前は…ﾁｯ時間がない
まあいい、杏寿郎俺は諦めないからな！」


そう言い残し猗窩座は姿を消した


「A！何故君がここに…」


『会いたく、なったから…かな
杏寿郎…顔…みたい…』


「いくらでも見せよう！だから死ぬな！」


煉獄の顔を見ると怪我は酷いが目も潰れておらず無事だった


『無事だね…炭治郎と、善逸と、伊之助は？』


「無事だ！親分の俺が大丈夫じゃないわけない！」


「それよりも…Aさん」


『俺も、大丈夫…だ、から皆そんな顔…


しないでよ


そう言って安心させたかったがその言葉を言う前にAは意識を手放した


「「A/Aさん！！」」


「俺が…俺がもっと強ければ…Aさんの匂いに気付けていれば…」


「さっきまで居なかったのになんでこんな事になってんの？やだよ、俺Aさんと結婚してないよ…」


「おい…子分のくせに親分の俺より先にいくのは許さねえ…ピカピカどんぐりやるから…」


3人は声をかけるもその瞳には涙が流れていた


(A…っいや、しっかりしろ煉獄杏寿郎！
俺だけでも冷静にしなければ…)


煉獄もこれもまた悪夢なんじゃないだろうかと思うがやはり現実。
哀しみに押し潰されそうになるが柱としての意地でなんとか指示を仰ぐ


ﾄｸﾝ…


僅かな音を我妻は聞き逃さなかった


「生きてる…Aはまだ生きてる！」


「なんだと！？」


「ーっ煉獄さん！」


「聞こえていた！任せてくれ！」
(頑張ってくれA…)

40→←38

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す