【鬼滅の刃】甘い言葉に誰もが堕ちてゆく【男主】

28 ページ29

「あそこまで言わなくてもよかったんじゃないか？」


『…人の心を1番支配できるのは恐怖だよ
子供は鬼なんて気にせず平和に生きて欲しいじゃん？
その為なら易いもんだよ』


「A…」


『さ、これで任務はお終い！
意見聞かないでごめんね』


「いいさ！だが次からはちゃんと作戦を話してくれ！
歳は一緒だが鬼殺隊では俺の方が先輩だ！」


『うん』


「それにしても鬼を斬っていく姿だが


『ああ、ひいちゃった？』


「違う！俺はAの優しさと強さに感動した！」


『優しさ？』


「俺たちを囲んだ円に一体、いや鬼の血一滴たりとも入ってこなかった！
これを優しさと言わずなんと言う！
それを行う実力もすごい！

それに俺にはAが血飛沫に染まりながら斬ってゆく姿に美しさだって感じたぞ！」


『…杏寿郎には敵わないな』


「そうか！」


『うん、益々好きになっちゃった』


「よもっ…
さ、さあ！その姿では(返り血で)出歩けまい！
藤の家で休んでから帰ろう！」


『そうだね』


(敵わないのはこっちの台詞だ…
Aの魅力は計り知れないな)






オマケ


藤の家にて


「よもや！陸央少年に夢だと思わすには村人もなんとかしなければならないのではないか！？」


『それなら大丈夫』


「？」


『陸央をここに連れてきてから一旦俺離れたでしょ？
その時ちょっとね』


「ｿﾞｸｯそ、そうか！Aは仕事が早いな！」


その笑みを見た煉獄はAを敵に回してはいけないと確信した


そしてあの村人達は誰もあの家族が行方不明になった事を口に出す事はなく無事陸央はあの出来事を夢だったと思えたようだ


が、陸央が杏寿郎とAという男を知らないかと尋ねると皆顔は真っ青になり震え始め、中には泣き出す者まで出たという

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す