遥かなる未来へ～～～１ (ページ15)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:127,651 hit

１５：目撃ページ15

「久しぶり過ぎて体動かなかったらどうしよう(汗)」

「俺は一応隔週くらいで参加できてるからね♪」

松本と櫻井は久しぶりのフットサルを楽しみにしながら、戻ってきた。

「潤君。翔さん。」

「ニノ。…どうした？」

二宮1人が出迎えた。

「・・・あれ？智くんと相葉ちゃんは？」

「相葉さんは約束があるからって帰った。…大野さんは…実家帰るから先出るって。」

「へぇ。実家？」

「そうなの？…え？ニノ、どしたの？」

「…いや。本当に実家なのかな」

「？智君が嘘言う必要なんてないじゃん」

「…さっき送ろうか？って言ったら、返事に…間があったんだよねー…それがなんかねー」

「…何が言いたい？」

「…さっきここで熊井さんの話したじゃん？あの時もリーダー、ちょっと…ね。」

「ニノも思っ…た？」

言い淀む二宮に、松本が思わず賛同の言葉をつぶやいた。

「あの人…ジュニアの頃もプロにならないか…って、結構誘われてた人だからさ…」

「…」

「俺はそうは思わないな。」

不安げな二人の言葉を黙って聞いていた櫻井の言葉に

「翔さん。根拠は？」

「あの人ジュニアをやめたい理由が、ダンスを極めたと思えた、だったんだよ？

あの人の性格からして、いまさらまたダンスを極め直したいと思うかな？

まぁ…俺がそう信じたい、だけかもしれないけど」

「…怖いんだよね…また…ジュニアの頃みたいに、もしかしてどこか知らない世界にって思うと…」

「…ニノ」

本音は櫻井も怖かった。そして信じたかった。伊達に10年以上も時間を共にしてきたわけじゃない。

それでも自ら進んで隠そうとしていたかのようなあの人の才能が世間に知れ渡るようになってきて、彼の中にも昔の夢をまた追求したいという思いが頭をもたげても、おかしくはないとも思える…

その時。

♪～～～～♪

「もしもし？相葉くん？」

『あ、翔ちゃん？ごめん…あのさ…』

「どした？」

『…俺今さ、友達と飲む約束してて、その、店を変えようって外へ出たわけ』

「うん？」

『…さっき、…リーダー、みたいな人を見かけたんだよね…』

「え？それって…」

『そうなの。姉ちゃんが迎えに来るからって。言ってたのに、ね…』

「…どこで見かけた？」

『いや、もうタクシーに乗っちゃったからわかんないんだけどさ…

何人か一緒でね、…その…』

「なに？相葉くん？はっきり言えって！」

『…うん…熊井さんが一緒だった』