若頭に溺愛されています【るぅと】

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Aside

少し、肌寒さを感じて目が覚める

隣に彼の姿は無かったけど、彼は縁側に座っていた

彼のもとに行こうと思うも、この格好じゃ行けないや

私は、サッと着替えた

彼は私が起きている事に気がついたのか、こちらを振り向く

そして、「おはよう」と左手を振った

………………

私の左手を見る

………………

『わぁぁぁぁっ！』

私の指には、綺麗な指輪がはめてあって

彼の指にもついている

私が寝ている間につけてくれたのだろうか…

彼は私のもとに近づいて来てくれた

「んふふっ、まだ指輪渡してなかったなぁ〜って」

私は嬉しくなって涙が溢れそうになる

彼は自分の指輪を取って、内側を見せてくれた

「ねぇ、ここにAのイニシャルが入ってるの」

私は自分の指輪の内側を見る

そこには、彼の(R)が入ってて、そして見馴れたマークが入ってる

『わっ、これ…』

「な組のマーク。これで若頭の嫁に手出すなんてバカいないよね…？」

『えへへっ…そうですねっ』

彼は私の頭を撫でてくれる

彼の大きい手で優しく撫でられるのが、なんだか心地いい

すると彼は、サラッと私の髪をどかした

そして嬉しそうに笑った

「ん、よくついてるね」

私は何の事か一瞬にして理解した

『えぇ、るぅとさんもしかして見えるところにつけましたぁ？』

彼は「逆に見えないところにつける意味ないでしょ？まぁ、つけたけど」と言う

寒い体を起こして鏡を見る

そこにはくっきりと、赤い痕が出来てた

ちょっぴり恥ずかしい

すると、彼は後ろからぎゅっと抱きついてきて、服を捲り上げる

『へっ、！？』

「ここもつけたぁ」

胸元、お腹、太腿、鎖骨…

『ど、どんだけつけてるんですか！』

「ん〜？もっと増やしてあげてもいいよ？」

彼は意地悪に笑う

私はちょっと対抗心が沸いて、彼に飛び付く

そして首筋に吸い付いた

彼はよろよろとバランスを崩しかけたものの、しっかりと立つ

私はその余裕さがムカついて、小さく噛んでみる

彼は小さく「ぃっ…」と呟いた後、色っぽく吐息を漏らした

私が離れると、頬を赤く染めた彼がそっぽを向いていた

『…照れてるんですか』

「照れない。」

『へへっ、照れてるるぅとさん可愛い〜！』

私はツンツンと彼の頬をつつく

彼ははぁっとため息ついて、私を見つめる

見つめてるだけかと思ったら、彼の手は私の太腿

『！？』

ツーっとなぞられて、びっくりした私は甘い声を漏らす

『かっ、勘弁です…！』

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