若頭に溺愛されています【るぅと】

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Aside

「まずどれ行く〜？」

『うーん…迷うなぁ』

地図とにらめっこする

すると、ひょこっところんさんが地図を覗いてきた

距離が近くってほんの少しドキドキしちゃう

「あ、一番近いコーヒーカップでもいこーか！」

『はいっ！』

よぉし、いっぱい回してころんさんの目グルグルにしちゃうぞー！

なんて一人で企みながら、乗り場へと歩いて行った

可愛らしいカップに乗り込んで、対面に座る

私はさっきからにやけが止まらない

私、コーヒーカップ回すの得意なんだぁ〜！

彼はなにも知らないでなのか、知っててなのか笑った

そして、乗り物が動き出した

私はグルグルと回す

だけどころんさんは全然辛そうにせず、にやっと笑う

そして、「僕も回す〜」と言ってきた

嫌な予感がした



『うぅ…気持ち悪い…』

「ごめんごめんw」

ころんさんが「僕も回す〜」と言った後、私の何倍ものスピードで回された

まわりの親子やカップルは、くるくる楽しそうだったのに、私達のカップだけ異常に回ってた…

「はい、お水」

『ありがとうございます…』

ころんさんが冷たいお水を買ってきてくれた

飲むとサッパリして楽になる

『っふぅ…よし、次行きましょう！次！』

「えぇ！？もう行くの！？大丈夫！？」

『大丈夫ですっ！』

私は笑顔で答える

だって、遊園地は楽しまなきゃ損じゃん？

いっぱい乗り物のらなきゃ！

『ころんさん！私チュロス食べたいです！買いに行きましょぉ！』

彼の手を引いて、ワゴンに走り出す

彼は驚いたけど、笑いながら追い付いてきた

「んもぅw僕に奢ってほしいのー？」

『えへへっ、ころんさんなら奢ってくれるかなーって！』

「もう！めっ！…まぁ、買ってあげるけどね」

彼は私の頭にぽんっと手を乗せて財布を出す

へへっ、冗談だったんだけどなぁ…w

「ねぇ、苺とシナモンどれがいい？」

『んぅ…やっぱ王道？でも苺も外れないよなぁ…』

手を顎に当てて悩む

「遅いから２つ買っちゃった」

チュロス二本持って笑うころんさん

私が悩んでる間に買ったらしい

その幼い笑顔に私もつられて笑った

『半分こしましょっ！』

私の想像は、チュロスを半分に割って食べるのだった

だけど…

「間接キスしたいってこと？w」

彼は違ったようだ

『なっ、なんでそうなるんですかっ！』

「まぁ、もうちゅーしちゃったけどねぇ…w」

『あっ、あれは、ころんさんが酔ってたんじゃないですか！』

彼は「ごめんごめんw」と笑っていた

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