若頭に愛されています【るぅと】

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Aside

ただいまの時間、午後3:00

るぅとさんに「あかねちゃん呼んでいつものお部屋に来て？」

と言われたから、太陽の間に向かってます

襖の前であかねさんを呼ぶ

『あかねさーん！』

すると、いつもの優しい声が返ってきた

「はーい」

そして、襖が開いてあいかわらず可愛い髪型のあかねさんが出てきた

「どうしたの？」

『るぅとさんが、あかねさんと中央の部屋に来てって言われて…』

「そうなんだ…！確かジェルもそんな事言ってたなぁ…」

『ジェルさんも？』

「うん、何かあったとか…？」

何かあった…？

「取りあえず、行ってみよっか」

あかねさんの言葉が引っ掛かりながらも、部屋に向かった



部屋につくと甘い匂いがした

そして、エプロン姿で出てくるさとみさん

「お！来た来た」

さとみさんの言葉で、同じくエプロンを着けた

ジェルさん、るぅとさんが出てきた

カッコいいっ、！

るぅとさんのエプロン姿、カッコいい！

思わず見惚れてしまった

るぅとさんは私の元に近づくと、可愛い袋に包まれたお菓子を差し出した

「これ、僕が作ったんだ。よかったら食べてもらえないか？」

恥ずかしそうに言う彼が可愛くて

私の為にお菓子を作ってくれたのが嬉しくて

ふっと笑みが溢れる

『ありがとうございますっ』

あかねさんも貰って嬉しそうだ

さっそく食べちゃおーっと

私は上がりきってる頬に手を当て、座布団に座った

隣にるぅとさんが座る

『いただきます！』

私はそっと手を合わせる

るぅとさんは早く感想が聞きたいのか、ソワソワしている

ぱくりと一口

『…美味しいっ！』

普通の人からしたら、不格好で、お店の味に比べたら落ちるかもしれない

だけど、私からしたらこれは宇宙一美味しいバームクーヘンだよ

彼が頑張って作ってるのを想像して、もっと甘味が増した気がする

「ほんと…？良かったぁ」

「僕すっごく頑張ったんだぁ…」

私の肩に頭を乗っけて落ち着いたように呼吸をする彼

私は『よくできました』と言って、彼の頭を撫でた

彼は気持ちよさそうに目を細める

年上ですよね？なんでこんなに可愛いんですか

『るぅとさんも食べましょ？』

「僕は…あまり甘いものが得意でない」

そうなんだ…

じゃあバレンタインとかのチョコとかどうしよう…

すると彼は考えてる事を読んだかのように

「でもAが作ったのなら食べれるよ」

と笑った

『心読まないでください、！』

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