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Aside

『んん…あれ、私…寝ちゃってたのか…』

「おはよっ」

『おはよ…ございます…』

ぼやけた目で見えるのは、ネクタイをしめているるぅとさん

カッコいいっ…!

ぽーっと見惚れていると、「ん?どうしたの?」って、私の顔を見つめてくる

顔が近くって、一気に熱が上がる

私は、反らそうかと思ったが、なんだか負ける気がして

私もるぅとさんを見つめる

しばらく見つめあっていると、ころんさんが入ってきた

「…何にらめっこしてんの?w」

私はびっくりして、ころんさんを見てしまった

「はい、Aの負けー!」

るぅとさんが無邪気に笑って言う

『べっ、別に競ってないですぅ〜!』

強がって言った

ころんさんはそれを何か言いたげに見つめる

「…あのさ…今日の予定話しても大丈夫?」

おずおずと聞いてくるころんさん

「よいぞっ」

ころんさんはまだ着物のままだった

今まで作業していたのだろうか

いつもおちゃらけてるけど、頑張り屋さんなんだなぁ…



「じゃ、いってくるね」

『いってらっしゃいっ!』

「ん、ちゅーしてくんないの?」

私の目線にあわせて目を伏せる彼

私はその緩やかな口元にそっとキスをした

彼は「やる気でた!」と笑っていた

「あれ?ころちゃんは?」

「もう車に乗っております」

「そうか」

るぅとさんの質問に、隣に居た黒服の男性が答える

いつもいるけど、この人何してんだろ…w

「いい子にしててね?」

私は『もちろん』と微笑んで、彼を見送った

…久々、本でも読もうかな



お気に入りの本を取り出す

私は大の恋愛小説好きだ

そのなかでも、特に大好きなのはこれ

「灰かぶり」

世に言う、シンデレラだ

姉と母にいじめられてる娘が、王子様と恋に落ちる

なんて純愛なんだろう。

私はいつも憧れていた

その本を開くと、栞が挟まれていた

『…懐かしいなぁ』

クローバーの押し花を使った栞

昔、男の子とお揃いにしたんだっけ

私の両親が離婚する前、近所の男の子の家に毎日通っていた

ここみたいな、和風なお家に

…あの子なんて名前だったっけ?

覚えてないや

んまぁ、宝物

宝物じゃなきゃ、今でも大切に使ってないよw

「それ、クローバー?」

『へ?』

後ろから声をかけられる

ジェルさんだ

「へー!かわええなぁ、それ」

『えへへ、だいぶ昔に作った物だけど…』

「まさか…な」

そのまさかだなんて、誰も思ってなかっただろう

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ちさの(プロフ) - 急にすいません!前作のさとみくんところんくんの作品のパスワードを教えて頂けると幸いです!数年前に主の作品閲覧してとても素敵で読み返したくて連絡しました!お返事あるとうれしいです! (2月4日 13時) (レス) id: 41329be7f2 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 関係ないことすみません。ころん君作品の「うちの秘書(彼女)が愛おしい」のパスワードを教えて頂けると幸いです。すみません (10月28日 20時) (レス) id: bc3ef18ba1 (このIDを非表示/違反報告)
みれー(プロフ) - 何故かすごい場違いに遠井ちゃんのドレス姿想像して悶えてた私とは。 (2021年4月7日 1時) (レス) id: 1a09ad4f7d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ@低浮上(プロフ) - 突然コメントすいません(汗)3週目です!るぅとくんも良いけどころんくん版も見てみたくなる。。。( (2020年9月5日 9時) (レス) id: 3b0784c8a4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 遠井さんとあおいちゃん幸せそうww羨ましいww (2020年8月16日 11時) (レス) id: a29804fdb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺろん | 作成日時:2020年3月27日 20時

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