13 真実? ページ15
松井「えっ?何でここにいるんだよ。」
俺がここに来る前、シュウペイはあの音にすごい怯えてて、動けなかったから仕方なく部屋に残していったはず。
目の前にいるシュウペイは何も答えない。怯えてすらいない。ただ静かに微笑んでいるだけ。
本当にシュウペイなのか疑ったけど顔も背丈も着ている服もさっきと全く同じだ。
松井「おい!何か言えよ!」
近づいてシュウペイの片腕を掴む。すると、シュウペイの手に力が入り、その手を俺に向けた。
『光柱』
そう聞こえた時、凄まじい光棒が俺の片腕を貫き俺の体はぶっ飛んだ。
何とか炎のギリギリ手前で止まれたものの、片腕から
激痛が走る。思わずのたうち回る。
松井「いっ!…てぇ…シュウ…ペ?」
何でシュウペイがこんなことを?操られているのか?
混乱した頭で懸命に考えるも、分からない。
そんな中シュウペイは負傷した俺を見下ろして、
炎になりつつある兼近にゆっくり近づく。
俺はその光景に何故か既視感を覚えた。
昔のあの記憶と僅かに重なる。
あいつが使ったの…光のpowerだよな。
まさかシュウペイがこの事件の犯人で…
松陰寺をトラウマにさせた張本人なのか?
思わず冷や汗が出る。
馬鹿げた推測だ。矛盾している点はいくつもある。
この推測を肯定してしまったらシュウペイが俺達を騙していたことになり、ずっと俺達に掛けてきた言葉が嘘だということになってしまう。
信じたくない。
でも本当だったら……
シュウペイを止めたいのに痛さで体が動けない。
兼近を助けなきゃいけないのに。
松陰寺に悲しい思いをさせたくないのに。
「待て!」
絶望している俺の後ろから声が聞こえた。
初めて聞く声ではない。かと言って警察の彼ら達でもない。
「何してんの。」
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ぺーまめ - いえいえ!こんな素敵なお言葉ありがとうございます! (2022年4月2日 17時) (レス) id: 63d7921bbf (このIDを非表示/違反報告)
虎のすけ - ペーまめさん» 返信遅れてすみません。考えを越すものばかりなので、本当に尊敬します!ぺーまめさんの作品全て大好きです!これからも頑張ってください。応援しています! (2022年3月30日 20時) (レス) id: 0fdf869e64 (このIDを非表示/違反報告)
ペーまめ - ありがとうございます!虎のすけさんの考えていたものに及ばないかもしれませんが、暖かく見守ってください(笑) (2022年3月15日 21時) (レス) id: 63d7921bbf (このIDを非表示/違反報告)
虎のすけ - 設定を使ってくださって本当にありがとうございます!作品めっちゃ面白いです!続きが楽しみです! (2022年3月15日 12時) (レス) @page2 id: c90de1a207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペーまめ | 作成日時:2022年3月14日 22時