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どんっ、と背中に衝撃が走る。


ぎゅっと、強く抱きしめられる。
この匂い。この体温。間違いない。







A「、、、慶ちゃん?」

小山慶一郎だ。
無言で力いっぱい私を抱きしめる。



ど、どうしたんだろう?
さ、最近、そういうの無かったし、好きって自覚してるからかすごく恥ずかしい。
複雑な心境だ。






小山「、、、A」

いつもの、あの甘い声で私を呼ぶ。




A「慶ちゃん?どうし」

どうしたの、と言いかけた
そのとき、すごい勢いで剥がされる。



まっすーとシゲちゃんだ。
私を庇うように前に出る。






増田「何?勝手にAに触らないでくれる?」

加藤「本当だよ、どういうつもりなの?さっきから」





二人が怒っている。

きっと、私がこれ以上傷つかないようにしてくれているんだろう。
二人とも、優しいから。








小山「A、ごめん、本当にごめん、話があるの」




何、、、?また、私、フラれるの?
今度はみんなの前で?
メンバーとして仲良くしようって?



まっすーが私を引き寄せて私の顔が見えないように抱きしめる。
、、、あは、まっすーは本当に気がつくんだなぁ。
泣きそうなの、分かったんだ。


ぎゅっと、まっすーの背中に手を回す。





小山「増田さぁ、Aから離れてよ」


低い声で話す慶ちゃん。
、、、怒ってる?どうして?
増田、なんて普段言わないのに。




増田「嫌だけど」

小山「、、、いくらまっすーでも怒るよ?」

増田「なんで小山に怒られなきゃいけねーの」

小山「Aと話がしたいんだけど」

増田「じゃあそのまま言えば?」

小山「、、、」

加藤「はぁ、とりあえず控え室戻ろうか ここじゃあれでしょ」




シゲちゃんの一言で控え室に戻ることに。




戻る途中、まっすーが「ん」と手を私に差し出す。
私が不安にならないように、まっすーが手を握ってくれているんだろう。


ふふ、優しいなぁ。
なんて思っていると、慶ちゃんがすごくこちらを睨んでいた。
私の目線に気付いた慶ちゃんがハッとしたかのように目をそらす。




、、、私、なにかしちゃったのかな?

ぎゅっと力を込めて握ると、
まっすーが「大丈夫、俺らがいるから」と声をかけてくれた。




ありがとう、まっすー。

少しだけ、安心できた。

・...→←・... side 小山 慶一郎



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えり(プロフ) - 結乃さん» はじめまして!ご指摘ありがとうございます。修正しておきますね! (2022年3月25日 8時) (レス) @page5 id: 0ce97278be (このIDを非表示/違反報告)
結乃 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 •...K.Kのここの部分 私がいるかなかな?そりゃ、警戒するよね、久しぶりだもん。 これ正しくは私がいるからかな?ではないんでしょうか? (2022年3月25日 1時) (レス) @page6 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えり | 作成日時:2022年1月6日 13時

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