Dr.Snow Manさんたちの日常(3)

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渡辺side




とりあえず病棟に上がって、持ってきた荷物を整理してるAの後ろ姿をぼーっと見てたんだけど、





貴「あの、、先生、服着替えたいんだけど...」



渡「あ、わりぃ。ぼーっとしてたわ。

とりあえず着替え終わって落ち着いたらコール押して？

これからのことちょっと話したいから。」



貴「うん、わかった。今日検査心電図系ある？

それだったらパジャマボタン付きの方がいいかなと思って。」



渡「あーっ、そうだな。今日ホルター心電図付けたいかも。」



貴「わかった。じゃあこのパジャマにしよーっと。」






もう病気との付き合いが長いから、こんな感じでパジャマの心配までできんのよ。



検査入院するって話した時の、何とも言えない顔がずっと頭の中に残ってて、めっちゃ心配してたけど、思ったよりは大丈夫そう...か。




とりあえず着替えるからってことで一旦ナースステーションに戻る。






岩「翔太。A来たんでしょ？どうだった？」



渡「うーん。まだあんま話せてないけど、そんなに元気ない感じではないかな。

康二の意味不明なギャグにケタケタ笑ってたし。笑」



向「ちょっ、しょっぴー！酷いで！笑」



岩「まあ、Aもちゃんと自分の身体のことわかってるし、どうにか受け入れようって思ってるよきっと。」



渡「うーん、そうだよなぁ。」





Aはうちの小児科のアイドル？だから、みんな心配してるんだよね。



阿部ちゃんも本当は今日休みだったんだけど、Aの入院日だからって出勤してた。






しばらくしたら、Aからのコールがあったから、康二と一緒にAの病室に。






渡「じゃ、今から検査入院の話しよっか。

こないだ定期検診の後に少し話したけど、日帰りじゃできない検査をいくつかしたいのね。

んで、一応これが検査項目とスケジュールで、、、」





Aのベッド脇の椅子に座って、病棟外でやる検査項目といつもやらない検査項目をペンでチェックしながら説明していく。



Aも静かに、"うん...うん..."って説明聞いてくれてたけど、やっぱり紙を見つめる顔は不安そう。






渡「なんか不安なこととかあったら何でも言って。

照も阿部ちゃんもいるし、担当看護師はなるべく康二と目黒になるようにしてるから。」



貴「わたし、、VIP待遇だね、、笑」






本当、俺たちの大事な患者さんだもん。


少しでも快適に過ごせるように頑張るよ。

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