ワスレナグサをキミに (ページ23)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:15,109 hit

＊22＊ページ23

中庭に向かう足は焦れば焦るほど速くなる

人にぶつかりそうになりながら向かった

「はぁっ、、んっはぁ、、、」

呼吸は不規則でしばらくは戻らないな

肩で息をするのが精一杯だ

中庭をそっと覗くと見つけたミアの姿

あいつら嘘じゃなかったのか、、

いっそ嘘の方がありがたかった

焼肉奢りたいくらい

、、、、やっぱ嘘でも奢ってやんね

ミアの向かいには知らねー男

靴に入ってるラインの色からして多分スニョンたちとタメの奴

さて、、、、

「どうしよ、、、」

乱入するか？

それとも終わるの待つか？

いや、これであっちがいい雰囲気になったら俺邪魔じゃね、、？？

んーーーー、、、

「やっぱ玄関で待っとくか、、」

きっと今ここであの2人が付き合ったとしたら俺と会うことも減るだろう、、

俺は察すればいいだけだ、、

『____________っ！！！』

玄関に戻ろうと来た道に体を向けた時

会話は聞こえないが妙に騒がしく思えた

再び目線を戻すと

男に手首を掴まれてるミア

直感でダメなやつだって悟った

「取り込み中で悪いんだけど、

この子と用あるから手離してくんね？」

考えもなく先に行動に出てしまう癖を直した方がいいみたいだ

気づいたらミアと男の間に立ってそう言葉を投げかけてる自分がいた

［誰かしらないけど俺と先約あるからどいてもらえる？］

「先輩に聞く口じゃねーな、

そもそも嫌がってんだろ？」

［は？先輩とか関係ねーから

ミアも別に嫌がってねーよ？］

「、、、呼び捨てすんなよ」

［あ？］

「ミア、大丈夫か？」

『、っ、、先輩、』

「ん？」

『、、すいません』

「謝んなくていいから、

変なことされてない？」

『はい、大丈夫です、、、』

「そっか、、

てめーさ、いつまで腕握ってんの？

.

俺の彼女に触んじゃねーよ」

言った後に思う

やはり考えてから行動すべきだと、、

言った後のくせに恥ずかしくなってきてる自分は本当に勇気があるのかないのか、、

［ちっ、、彼氏持ちかよ、、］

悪態をついて案外呆気なく去って行った男の背中を見つめながら一安心を取り戻した

「あっ、腕大丈夫か？！

掴まれてたの跡になってない？」

『、、っ大丈夫、です、、』

「あっちから見てたんだけど気づけてよかった～」

『、、、、ずっと見てたんですか？』

「そうそうずっと、、、、、、あ、、」

やばっ、、