怪盗と孤独なお嬢様 ページ31
車が森の中に入ると、一気に辺りが暗くなる。しかし、後ろからの明かりによって赤く光った。
｢無駄な抵抗はやめて、Aさんを解放しなさい！｣
ぺ｢ふんっ、そんな簡単に手放すかっての！｣
そう言って、ぺいんとは車を止めて降りた。私達も降りたけど、まさかこんな森の奥で決着をつけるの!?
ト｢Aさんも、これ持って｣
トラゾーさんに渡されたのは...白い剣。
ト｢これであの罪人を｣
『父上を刺せ、と？』
私が聞くと、トラゾーさんは静かに頷いた。
『出来ません、そんな事』
ク｢でも、結局は誰かがあの人の心臓を止めなきゃいけない｣
『だから、止めずに終わらせる方法は無いんですか!?』
死｢無いですよ。だって...
それが、ぺいんとさんの復讐のラストなんですから｣
『ふ、復讐...？』
私は警察をキッと睨むぺいんとを横目で見た。
死｢ぺいんとさんは、ずっとこの時を待っていたんです。Aさんが自分達の所に戻ってきて、アイツの心臓を止めることが、俺の野望だって。Aさんが連れ去られたあの日から、ぺいんとさんの時は止まったまま。ただその野望だけを達成させたくて生きてきたんです。ですから、お願いです！｣
そして死神は私の手に涙を零して言った。
死｢どうか
ぺいんとさんを、止めて下さい...！｣
『.....分かった』
死神は安心したように笑うと、そのままぺいんとの傍に行ってしまった。
さて、問題はどうやって止めるかだな.....
父｢よくも私からAを盗っていったな！｣
ク｢いや、お宅の警備がなっていなかったのが問題かと｣
父｢黒崎!?そうか、お前もそっちのヤツだったのか。まぁいい。こうなったら、全員まとめて消してやる！｣
父上...もとい私を連れ去った悪人は、ぺいんとに向かって銃を突き付けた。ぺいんとも同時に銃を向ける。
ぺ｢Aがいなくなったせいで！どれだけ俺らが辛く、苦しい思いをしたか！お前にも、味わわせてやるッ！｣
そう言い放ってぺいんとが引き金に手を引きかけた時だった。
『止めてぇぇぇぇ!!!!』
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彩羽#日常組大好き(プロフ) - 初コメです！めっっちゃ最高でした！！これからも応援してます！！ (2019年10月24日 17時) (
レス) id: f94ecd4e57 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こんにちは！あーねこです！この作品本当に好きです！ (2019年10月5日 11時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 気長に待ってます← (2019年3月28日 18時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 香月さん» コメントありがとうございます。今投稿されている《盗賊シリーズ》が全て投稿されましたらそちらの方も小説にさせて頂きたいと思っていますが、別にオリジナルでも考えていますので、気長にお待ち下さい(*’ω’*) (2019年3月28日 13時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 最っっっっっっっ高に面白かったです！もう読んでる間叫びたいのを我慢しながら読んでました← また新しく日常組の小説を書いて頂けませんか？ (2019年3月28日 11時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2019年2月3日 17時
