我が家からの脱出 ページ28
クロノアさんと離れてから数時間。私は特にすることも無く、備え付けの本棚にあった本を読むことにした。
《密室カラ脱出》
そんなタイトルが私の目に入り、私はすぐさまその本に飛び付いた。
『何々？[私は閉じ込められた部屋から脱出する為、まず部屋の中にあるものを確認することにした。]って事は、私も同じことすれば父上を騙すことなく部屋を出られるかも...！』
淡い期待を胸に、私は部屋を探索し始めた。
『.....何も無い...』
見つかったのは本が3冊と紙とペン。これだけで脱出するのは不可能だ。
『もういいや、もうちょっと読もう...』
[私が部屋を探索していると、部屋の外から人の話し声がした。多分ヤツの手下だろう。
そうだ！私が手下達を騙して、何とか出られないかしら。
私は手下達に声を掛けた。
｢すいませーん！私、トイレに行きたいんですけどー！｣
｢あぁ？じゃ、出てこい｣
意外とあっさり抜け出し、私は女子トイレに移動した。流石に手下達は入らず、外で待機だ。
よし、脱出するには今しかない！
私は窓のガラスをトイレ掃除用のスッポンで突き破り、外へ出ることが出来た！【END】]
『...こんな簡単に上手くいくの？』
お話だからということもあり、上手く作られているが、実際はそんなに上手くいくとは限らない。でも、やってみる価値はありそうだ。
父｢A、昼食を持ってきた｣
『はい』
私がドアを開けると、そこには父上と昼食の盆を持ったクロノアさんが立っていた。
父｢それと、もう1つ伝える事があってな。この召使が、これからAの専属召使になることになった｣
ク｢黒崎です。よろしくお願いします｣
父｢じゃあ、後は黒崎に頼んだ｣
ク｢かしこまりました、旦那様｣
父上が部屋を後にすると、クロノアさんはすぐに営業スマイルを止めていつものふんわりした笑顔に戻った。うん、やっぱり貼り付けの笑顔は嫌だね。
『これで、クロノアさんは自由にここに来られるんですか？』
ク｢うん。お父さんに頼んで専属召使にしてもらったんだ。何でも、お父さんはちょうど今Aの専属召使に決めかねていたみたいでね。君ならAを任せられる！とか言われて、晴れて専属召使になれたんだよ｣
『これなら、いつでも抜け出せそうですね！』
ク｢何か口実を思いついたの？｣
『はい！この本を見て下さい！』
そう言って私は、クロノアさんに本を見せた。
ク｢...これ、俺も女子トイレに入らなきゃいけないの？｣
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彩羽#日常組大好き(プロフ) - 初コメです！めっっちゃ最高でした！！これからも応援してます！！ (2019年10月24日 17時) (
レス) id: f94ecd4e57 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こんにちは！あーねこです！この作品本当に好きです！ (2019年10月5日 11時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 気長に待ってます← (2019年3月28日 18時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 香月さん» コメントありがとうございます。今投稿されている《盗賊シリーズ》が全て投稿されましたらそちらの方も小説にさせて頂きたいと思っていますが、別にオリジナルでも考えていますので、気長にお待ち下さい(*’ω’*) (2019年3月28日 13時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 最っっっっっっっ高に面白かったです！もう読んでる間叫びたいのを我慢しながら読んでました← また新しく日常組の小説を書いて頂けませんか？ (2019年3月28日 11時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2019年2月3日 17時
