皆が隠すのには理由があるの？ ページ19
『ぺいんと、赤神家の紅い宝石って何？』
ぺ｢ゲフッ！｣
スパゲッティーを食べていたぺいんとに聞くと、彼はとんでもない声で咳をした。
ぺ｢あ、変なとこ入ったかも...んで、何？紅い宝石.....あ。お、お前、アレ見ちゃったの？｣
咳したかと思えば次は激しい動揺。コイツ、何か隠してるな...？
『私、何も話聞かされてないの。ぺいんと、教えて？』
ぺ｢あ、後でな！い、いい今は明日の事でいっぱいいっぱいだから...｣
慌てて食べるぺいんと。そんなに慌てるようなことだったのか？
ぺいんとは物凄い速さでスパゲッティーを食べ終えると、すぐにどこかへ行ってしまった。
ト｢...宝石の話は、また今度しましょう｣
『トラゾーさんまで...』
皆して、なんでそんなに隠したがるのだろう。それとも、ただ単に忙しいだけ？あ、でもそうかもしれない。ぺいんと達は、どうしても私の初仕事を成功させたいって話を聞いたし。
時は進んで夜中。私は1人で明日の準備をしていた。もう、明日の今頃は会場に行って事を始めているのか.....
今思えば、まだここに来て日が浅いのによくそんな仕事を受け入れたと思う。否、勝手にやらされただけか。
『とにかく、明日の服はっと...』
ワンピースを手に取りながら、目線を時計にやると、短針がもう真上に来そうだった。あれから12時間経ったのか。時間というのは早いものである。
『もう、お風呂入ろうかな』
日記をサラサラっと書き、着替えなんかをまとめて部屋を出た。
今日は、風呂に入っている人はいないみたいだ。被る時は大変だ、何せずっと待っていなければならないんだから。
死｢あ、Aさん！今からお風呂ですか？｣
『うん。死神はもう入ったんだね』
白い湯気を立たせながら歩いてくる死神に、私は声を掛けた。
死｢今日のお湯、クロノアさんが買ってきてくれた温泉に入った気になれる入浴剤が入ってるんですよ！｣
『そ、そうなんだ...』
ごめん、死神。私はまだ湯船に浸かったことがないんだ...
暗そうな顔をしていたのか、死神は真面目な顔で言った。
死｢Aさん、湯船に浸かるといい効果が沢山あるんですからね？｣
『そうなんだ...私、浸かるね.....』
私が小さく答えると、死神は笑顔で｢はい！｣とだけ言ってどこかへ行ってしまった。自由だな、あの人。
『さて、入るか...』
一応念入りに体を洗い、私はゆっくり湯船に足を入れた。あ、温かい。
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彩羽#日常組大好き(プロフ) - 初コメです！めっっちゃ最高でした！！これからも応援してます！！ (2019年10月24日 17時) (
レス) id: f94ecd4e57 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こんにちは！あーねこです！この作品本当に好きです！ (2019年10月5日 11時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 気長に待ってます← (2019年3月28日 18時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 香月さん» コメントありがとうございます。今投稿されている《盗賊シリーズ》が全て投稿されましたらそちらの方も小説にさせて頂きたいと思っていますが、別にオリジナルでも考えていますので、気長にお待ち下さい(*’ω’*) (2019年3月28日 13時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 最っっっっっっっ高に面白かったです！もう読んでる間叫びたいのを我慢しながら読んでました← また新しく日常組の小説を書いて頂けませんか？ (2019年3月28日 11時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2019年2月3日 17時
