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2人が出ていってから数分。トラゾーさんが口を開いた。
ト｢何気にあの2人も、Aさんの事気にしてるんですよね｣
『そうなの？』
ト｢どうしてもAさんには楽しい思いで過ごしてもらいたいって。特にペいんとなんかは、いつも以上に張り切ってるし｣
『そういえば、どうして私わ連れ去ったりなんかしたんだろう...』
ト｢それは...仕事が一段落したら自分で聞いてみて下さい｣
なんだ、トラゾーさんは教えてくれないのか。ケチ。
そうこうしていると、2人が戻ってきた。
死｢ジャーン！どうですか？僕、地獄からの使者に見えますか？｣
『う、うん...見える、よ...』
わーい、と喜ぶ死神を横目に、私はぺいんとに釘付けだった。
ぺ｢あ、あんまジロジロ見んなって！｣
『ご、ごめん...』
あの金髪は完全に周りの黒に囲まれて存在感をなくし、シルクハットが一際目立つ。人間、着るもの一つでそんなに変わるのか。
『そういえば、トラゾーさんは着替えないんですね』
ト｢俺はほら、後片付け担当だから｣
何の後片付けか、と聞くのは流石に恐ろしかったので、喉の奥で止めておいた。
ぺ｢明日も、こんな格好で行くから。Aの今の内にやれる事はやっとけよ？あとで後悔しても知らないからな！｣
なんでそんなに怒ってるんだろう.....照れ隠しのつもりだろうか。
ト｢それじゃ俺、お昼ご飯の支度してきまーす｣
もうそんな時間か、と思って時計を見ると、短針はもうまもなくで真上に来そうだった。結構長いこと準備してたんだな。
死｢僕も、クロノアさんの手伝い行ってきます！｣
ぺ｢俺も、計画の最終確認してくるわ｣
各々が行動を始めたので、私も何かすることにした。何かないかな.....
そうだ、部屋の掃除でもしよう。
私はリビングの書類を整理し始めた。へぇ、こんな物まで盗んでたんだ...
どんどん読み進めると、とある物に目が止まった。
【ターゲット:赤神家の紅い宝石】
何、これ...多分私の家の物だと思うんだけど、こんな物があった記憶が無い。そんなに大切な物だったら、盗まれた時に気付くはずだけど.....
掃除をしていたら、見た目はスッキリしたものの、私の中にはモヤモヤが生まれてしまった。これで±0か。
死｢Aさーん！ご飯出来ましたよーって！掃除してくれてたんですか!?うわぁ、ありがとうございますー！｣
キャピキャピとした表情でスキップをしながら食堂へと向かう死神の後ろを歩きながら、私は悩んでいた。
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彩羽#日常組大好き(プロフ) - 初コメです！めっっちゃ最高でした！！これからも応援してます！！ (2019年10月24日 17時) (
レス) id: f94ecd4e57 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こんにちは！あーねこです！この作品本当に好きです！ (2019年10月5日 11時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 気長に待ってます← (2019年3月28日 18時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 香月さん» コメントありがとうございます。今投稿されている《盗賊シリーズ》が全て投稿されましたらそちらの方も小説にさせて頂きたいと思っていますが、別にオリジナルでも考えていますので、気長にお待ち下さい(*’ω’*) (2019年3月28日 13時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 最っっっっっっっ高に面白かったです！もう読んでる間叫びたいのを我慢しながら読んでました← また新しく日常組の小説を書いて頂けませんか？ (2019年3月28日 11時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2019年2月3日 17時
