Prolog ページ1
ある夜。1つの大きな館の窓に、手紙が置かれていた。
【近日中に、貴方様の大事な娘様を頂きに参ります
怪盗ぺいんと】
これを知った館の主は、外へと繋がるものを全て閉鎖し、自分の愛娘でさえも鎖に繋いで出られないようにしてしまった。
何も知らない娘は父親に言った。
娘｢こんな事をして、何が目的なのですか。いつもの優しい父上にお戻り下さい｣
父親は、心を鬼にして娘を1人にした。娘はただ灰色の薄暗い部屋の中で壁を眺めていた。
娘(こんな事になってしまったのは、一体何故？)
娘はやがて、父親に対して憎しみを抱くようになっていった。父親に冷たく当たった。
自分を自由から切り離した父親が、憎くてたまらなかった。
本当なら自分だって他の子達と一緒に遊んでいたはずなのに。
一体父親に何があったのかと、娘は1人考えた。
考えに考えた末、1つの答えを導き出した。
父親は私を閉じ込めたい訳では無い。何かから守ろうとしているのだと。
父親に尋ねると、父親は全てを教えてくれた。娘が怪盗に狙われている事。そして、その怪盗から盗まれないようにするためにこうやって鎖に繋いでいるのだという事を。
説明の後、父親は鎖を解いた。娘の手首の傷を見つけたからだ。一体どれ程娘がここから出たがったのかと思うと、胸が苦しくなった。
事情を知った娘は、急いで今までの態度を父親に謝った。父親は優しく許してくれた。
父｢では、わだかまりも無くなったことだ。今日はここで夕飯にご馳走でも食べようか｣
娘｢えぇ！｣
娘はその後、父親と2人きりで夕飯を食べた。今までなら1人で食べていたが、2人で食べると美味しく感じる。
夕飯を全て食べ切った後、2人は沢山の話をした。今までの2人の心の寂しさを埋めるように、色んな話をした。
ひとしきり話し終わり、父親が帰った、その時だった。
突然鉄格子で塞がれていたはずの窓ガラスが割れたのだ。
幸い娘に怪我は無かったものの、もう何が起こるのかは大体予想がついていた。
?｢御機嫌よう、孤独なお嬢様。お迎えに上がりました｣
娘｢え...？｣
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彩羽#日常組大好き(プロフ) - 初コメです！めっっちゃ最高でした！！これからも応援してます！！ (2019年10月24日 17時) (
レス) id: f94ecd4e57 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こんにちは！あーねこです！この作品本当に好きです！ (2019年10月5日 11時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 気長に待ってます← (2019年3月28日 18時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 香月さん» コメントありがとうございます。今投稿されている《盗賊シリーズ》が全て投稿されましたらそちらの方も小説にさせて頂きたいと思っていますが、別にオリジナルでも考えていますので、気長にお待ち下さい(*’ω’*) (2019年3月28日 13時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 最っっっっっっっ高に面白かったです！もう読んでる間叫びたいのを我慢しながら読んでました← また新しく日常組の小説を書いて頂けませんか？ (2019年3月28日 11時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2019年2月3日 17時
