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先程から緊張している私に、死神は優しく言った。
死｢心配しなくても大丈夫ですよ。ここの店、日常組に凄く親切にしてくれるんですから｣
死神の言葉を鵜呑みにした私は、どんどん先へと進んでいく。
少し開けた場所に来ると、そこには全身黒いローブのようなものを纏った人達が立っていて、私達の方を見るなり、恭しく礼をした。あまりの揃いように、私まで思わず深々と礼をしてしまう。
｢死神殿、そちらは彼女か何かでしょうか？｣
店員さんがそんな事を言うと、周りがザワザワし始めた。
｢とうとう、死神殿にも春が来たのね！｣
｢もう一生春なんて来ないと思ってたよ...｣
死｢あの、この人は僕の彼女じゃないですし、もっと言うとお前に至っては勝手に僕に春が来ないとか言わないで!?｣
一生春が来ない、と言っていた店員さんをビシッと指差した死神は、泣きそうな顔をしながら私を前に出して言った。
死｢この人、これから僕達の仲間に入るので、寸法とかデザインとか色々考えて下さい...代金はまた今度ぺいんとさんが払うみたいなんで...｣
ん？今、死神変な事言わなかったか？｢僕達の仲間｣って言ったよね？
いやいや、流石に日常組には入らないんだけど。
でも、今それを言うと店員さんの迷惑になる気がしたので、黙っておくことにした。
｢かしこまりました。ではお嬢様、こちらへ｣
店員さんの後ろに黙ってついていくと、後はもう身を任せるだけだった。
｢こちらにお乗り下さいませ｣
店員さんの言う通りにすると、私はすぐに目を閉じてしまった。ガスでも撒かれたのかな...でも、死神達がお世話になっている店だ。私を殺すとは思えない。
しばらくして目が覚め、ゆっくりと体を起こすと、場所は変わっていなかったが、目の前に置かれた鏡越しの私に仰天した。
『これが...私？』
鏡に映った私は、綺麗な夜空色をしたワンピースを着ていて、白い羽のようなケープを掛けていた。黒い羽飾りまで付いていて、おまけに顔を隠す為用の黒いヴェールまで付いている。
今まで、そんなに高価な物は身に付けられないと父に言っていた私が、初めてゴシックな服を身に纏っている。
あまりの出来事についぼーっとしてしまう。
｢ほらお嬢様、外で死神殿がお待ちです。早く見せてあげましょう！｣
店員さんに半ば強引に引かれ、死神の所へと戻ってきた。スマホをいじってたみたいだが、私を見ると口をあんぐり。
死｢えっ...と、Aさん？｣
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彩羽#日常組大好き(プロフ) - 初コメです！めっっちゃ最高でした！！これからも応援してます！！ (2019年10月24日 17時) (
レス) id: f94ecd4e57 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こんにちは！あーねこです！この作品本当に好きです！ (2019年10月5日 11時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 気長に待ってます← (2019年3月28日 18時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんごぱん(プロフ) - 香月さん» コメントありがとうございます。今投稿されている《盗賊シリーズ》が全て投稿されましたらそちらの方も小説にさせて頂きたいと思っていますが、別にオリジナルでも考えていますので、気長にお待ち下さい(*’ω’*) (2019年3月28日 13時) (レス) id: 335fded264 (このIDを非表示/違反報告)
香月 - 最っっっっっっっ高に面白かったです！もう読んでる間叫びたいのを我慢しながら読んでました← また新しく日常組の小説を書いて頂けませんか？ (2019年3月28日 11時) (レス) id: 436e682d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつりんごぱん | 作成日時：2019年2月3日 17時
