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235羽 ページ41

マヒナside

『もう…ないんだ。』





震えた小さなAの声が聞こえた





「A??」





皆がAのことを見ている





『……唯一だったのに。






大切なものなのに…。』







僕もAのそばにいき顔をのぞいた





その瞬間驚いてた声が出なくなる





いつものAの表情と違いなんていうか…絶望してるみたいな顔をしていた





いつも優しそうなAとか全く想像のしたことない顔…




なんの話をしているのか全然わからないけど、Aが大変だってことはわかった






「…マヒナ。





Aのこと頼む」







隣にいた真がそう口を開いた。






その声は怒っていた。





ううん。怒っているって言葉じゃ表せられない








その場にいた僕たち全員が凍りつくような…そんな声だった

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作者名:平野いのり | 作成日時:2021年10月25日 23時

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