234羽 ページ40
真side
「_____！」
誰かの大声で目が覚めた
うう…眩しい……
体を起こすと自分が寝ていたこととここが保健室だということがわかる
そして、保健室のドアでエースが声を張り上げていることにも気づいた
先生に静かにしなさいと怒られている様子もみえる
「ユウ！起きたのか！？」
エース以外にもマヒナ君とカリム先輩。ジャミル先輩までもがいた
「ユウ…え！？まってユウも倒れてるのか！？」
エースのその言葉に驚いた
隣のベットを見るとユウとグリムが寝ている
頭や頬に包帯や布が貼られていて怪我をしているのもすぐにわかった
「(俺やAは一発で終わったけどユウ達は…
もっとひどい怪我を負わさせられたのか…？)」
チャーリー先輩に二人同時に攻撃を受けてそのまま記憶がない…。
もしかしたらその後にユウとグリムはチャーリー先輩にあったのかもしれない
「倒れたって話聞かされて…」
マヒナがそう口をひらいた。
次の授業はそのせいもあり自習にされたらしく教室をぬけてきたらしい
「っておい。A？そんなところに座ってたら服汚れちまうぞ？」
カリム先輩が床に座り込んでいるAを見つけた
床に座り込んでたせいで俺は全然Aに気づかなかった
「…A？」
そんなAのことをみてカリム先輩が心配そうな顔をした
「…おい。どうしたカリム？」
「…」
不安そうな顔をカリム先輩はするともう一度Aをみる
俺も駆け寄ってAのことをみた
すごく嫌な予算がした
『…。』
「っ、A……？？」
Aは声も出さず泣いていた
『っ…もう、ないんだ』
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作者名：平野いのり | 作成日時：2021年10月25日 23時
