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233羽 ページ39

『…。』





目の覚ました先は保健室だった




薬の匂いは鼻にツンとしてなんだか嫌






『…え。』






保健室のベットには私以外にユウ君。真。グリムが寝ていた






『なんで、ユウ君達まで…』






意識を取り戻した私は保健室にいる先生に話を聞くと、



学園長から近くに行ったら全員倒れていたと言われたらしい。






今日はそのまま寮に帰りなさいと言われた





ただ、ユウ君たちが起きるのを待ちたいというと保健室に残ることを許可してもらえた






『…。』






ユウ君やグリムはもしかしたらチャーリー先輩に出会してそのまま攻撃されたのかもしれない







『……あれ?』






ポケットにあるいつもの膨らみがなくて私は焦った








『キュアモが…ない?』








おかしい。いつもならポケットにあるはずなのに…







その時、チャーリー先輩の顔が頭によぎった






『(まさか…!)』






その瞬間、座っていた椅子からずり落ちた。







力が入らない…。手が震えて涙が出てきそうになる





『っ…!!』






プリキュアに変身できなくなったことが悲しいんじゃない





苦しいんじゃない…








ただ、







『(唯一……繋がっていたものが…なくなっちゃった…)』








絶望感で私の心はいっぱいになってしまった







「ユウ!!」

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作者名:平野いのり | 作成日時:2021年10月25日 23時

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