俺の隣は誰もいない【urt】 (ページ19)

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うらたside

俺は腹を決め、
三人に今までの出来事を話した。

話の張本人はというと、
話している間ずっとせわしなく
あちらこちら動き回っていた。

「……ということはつまり、うらたんは未成年の隣の部屋に住んでる女の子を自分の家に連れ込んで寝てたってことやな。」

『おい、なんか誤解されそうな言い方やめろ。』

「……ということはつまり、美脚で綺麗な女の子を部屋に連れ込んで色々やってたってことやな。」

『フェチを出すな。』

と言う具合にボケ倒してはいるが、
ちゃんと理解してくれたのだろう。

「なあ、うらさん。」

『ん？』

「ホントに今、ここに居るん？」

『ああ、俺の隣でなんか、すげえそわそわしてる。まーしぃは見えるんだろ？』

「おう」

綺麗なおみ足が。と付け加えたまーしぃにいい加減にしろと蹴りを入れ、坂田の方を向く。

「どんな子なん？」

『ええっと……』

「美脚。もうちょい髪切ったらええのになあ……」

『お前ホント一回黙れ。』

「はい。」

なんなんだコイツは。
そう呆れていると、

「うらたさん、私取り合えずご飯作ってくるね。」

と言って消えていったA。

………お前、このタイミングで？
今誰のことについて話してると思ってんだよ。

　
「お、消えた。」

「え、あの子ご飯作れるん？ってか触れるん？」

案の定突然消えた彼奴に驚いた声をあげる二人。
一方センラは一体何が起こったのか
理解できていない様子。

そりゃそうだ。
見えも聴こえもしないのだから。

なんかセンラだけ可哀想だな。
なんて考えながらA戻ってくるのを
待っていると、

「うらたさあああああん！！！」

キッチンから怒号が飛んできた。

何事かと俺は急いでキッチンへ向かう。

流石に二人も驚いたのか、
なんだなんだ、と俺についてきた。
ちなみにセンラは放置されていた。

………ほんとあいつだけ可哀想だな。